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いまさら聞けないApache〜Webサーバ構築のキソ
第1回:Apacheはインターネットで使うWebサーバなのだ
著者:
ビーブレイクシステムズ 木下 喜雄
2007/6/5
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ApacheでWebサーバを立ち上げよう
皆さん、はじめまして。本連載を担当します、ビーブレイクシステムズの木下と申します。本連載ではこれからApacheの学習をはじめるビギナーの方を対象に「ApacheでWebサーバを立ち上げる方法」を解説します。
この連載ではApacheのインストール方法から動作確認、メンテナンス、チューニング方法などについて解説していきます。本連載が終わるころにはWebサーバの立ち上げなどを皆さん1人でできるようになるでしょう。どうぞ、最後までよろしくお願いします。
本連載で扱うApacheはオープンソースソフトウェアなので、誰でも自由に使うことができます。また動作するプラットフォームも豊富で、自宅のマシンにApacheをインストールすれば簡単に試せます。ぜひ本連載を参考にApacheをインストールし、Apacheに触れてみてください。簡単にWebサーバを構築できるはずです。
第1回となる今回は「Apacheって何」と題して、Apacheの役割やApacheの特長など解説をします。また、Apacheを解説するためには欠かすことのできない「インターネット」についても解説します。
インターネットの主役=HTML+Webブラウザ+Webサーバ+HTTP
Apacheの説明に入る前に「インターネット」について解説します。なぜいまさらインターネットについてわざわざ解説するのか。それはApacheの役割が「インターネットを通じて、クライアント(皆さんのマシン)とやり取りをすること」だからです。
おさらいになるかもしれませんが、基本を押さえるということで、まずインターネットの主役である次の4つのテクノロジについて解説します。インターネットの解説を通じ、Apacheがどのような役割を担っているのかを理解していきましましょう。
HTML
Webブラウザ
Webサーバ
HTTP
表1:インターネットの主役である4つのテクノロジ
皆さんは「インターネット」という言葉を聞くと何を想像しますか。よく利用する検索エンジンや、好きな情報サイトを想像されるでしょう。それ以外にもインターネットを使ったサービスには、下記の2つのサービスがあげることができるでしょう。
電子メール
ファイルダウンロード
表2:インターネットでよく使われるサービス
しかし、現在では「インターネット=ネットサーフィン」という位置づけだと思っている人がほとんどだと思います。なぜここまでネットサーフィンが一般的になったのでしょうか。それはネットサーフィンを可能にした仕組みである「リンク」に理由があります。
このリンクこそが「インターネット=ネットサーフィン」の構図を作ったもっとも大きな理由だと筆者は考えています。もしリンクという概念がインターネットの世界になかったら、情報(Webページ)から情報にジャンプすることはできません。つまり「検索エンジンで情報を検索し、検索条件に一致したコンテンツに移動する」ということができなくなってしまうのです。
図1:リンクの概念
では次のページでは、インターネットを発展させた主役となっているテクノロジについて説明しましょう。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 木下 喜雄
Javaスペシャリスト。前職ではCobol,VBを用いた大規模流通業向けシステム開発を行う。その現場で大規模システム構築時の開発効率の向上を目指してオブジェクト指向的な考え方を身につける。その後独学でJava言語を習得し、Java専業ベンダーであるビーブレイクシステムズに転職、現在は、Javaを用いた開発だけではなくお客様とのリアルコミュニケーションを実現できるマルチなエンジニアを目指し、日々奮闘中。
INDEX
第1回:Apacheはインターネットで使うWebサーバなのだ
ApacheでWebサーバを立ち上げよう
主役その1:HTML
Apacheとは