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はじめてのapache
いまさら聞けないApache〜Webサーバ構築のキソ

第4回:バイナリパッケージからApacheをインストールする基本(後編)

著者:ビーブレイクシステムズ  木下 喜雄   2007/8/7
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Step4:configureからMakefileを生成

   それでは前回に引き続き、Apacheのインストールを行いましょう。まずMakefileを生成します。Makefileは configureスクリプトを実行することで、自動生成されます。このconfigureには様々なオプションを指定することができます。

   代表的なオプションは次の通りです。
オプション 内容 デフォルト
--help ヘルプを表示します。  
--no-create makeファイルを生成しない。  
--quiet 各種チェック時のメッセージを表示しない  
--srcdir=DIR ソースファイルの場所を指定します。  
--version バージョンを表示します。  
--prefix=PREFIX PREFIX に指定されたディレクトリをapacheのルートディレクトリに指定します。 /usr/local/apache2/
--exec-prefix=EPREFIX EPREFIXで指定されたディレクトリに httpd をインストールします。 /usr/local/apache2/bin/
--datadir=DIR DIRで指定したディレクトリにdataディレクトリ(build,cgi-bin,error,htdocs,iconds,manual)をインストールします。 /usr/local/apache2/各種ディレクトリ/
-includedir=DIR DIRで指定したディレクトリに 各種ヘッダーファイル をインストールします。 /usr/local/apache2/include/
--libexecdir=DIR DIRで指定したディレクトリに modules ディレクトリをインストールします。 /usr/local/apache2/modules/
--localstatedir=DIR DIRで指定したディレクトリに logsディレクトリをインストールします。 /usr/local/apache2/logs/
--mandir=DIR DIRで指定したディレクトリに man をインストールします。 /usr/local/apache2/man/
--sbindir=DIR DIRで指定したディレクトリに sbin ディレクトリをインストールします。 /usr/local/apache2/sbin/
--sysconfdir=DIR DIRで指定したディレクトリに 設定ファイル をインストールします。 /usr/local/apache2/conf/
--enable-module=NAME NAMEで指定したモジュールを有効にします。  
--disable-module=NAME NAMEで指定したモジュールを無効にします。  

表1:configureの代表的なオプション

   今回はオプションは指定せずにconfigureします。configureスクリプトはhttpd-2.2.4の配下に保存されています。httpd-2.2.4の配下に移動し、次のコマンドを入力して実行してください。なおconfigureは完了するまで数分かかります。

# ./configure

   コマンドを実行すると、configureスクリプトがコンパイラの場所やコンパイル時に使うコマンドなどがインストールされているかどうかチェックし、皆さんのシステム構成にあったMakefileを生成してくます。

checking for chosen layout... Apache
checking for working mkdir -p... yes
checking build system type... powerpc-unknown-linux-gnu
checking host system type... powerpc-unknown-linux-gnu
checking target system type... powerpc-unknown-linux-gnu

Configuring Apache Portable Runtime library ...
<省略>
config.status: creating build/rules.mk
config.status: creating build/pkg/pkginfo
config.status: creating build/config_vars.sh
config.status: creating include/ap_config_auto.h
config.status: include/ap_config_auto.h is unchanged
config.status: executing default commands

   スクリプトが正常終了した場合、configureが置かれているディレクトリにMakefileが生成されます。これでビルドする準備が整いました。

   gccがない場合、下記のようなメッセージが出力され、configureが失敗したことをあらわします。

checking for chosen layout... Apache
checking for working mkdir -p... yes
checking build system type... powerpc-unknown-linux-gnu
checking host system type... powerpc-unknown-linux-gnu
<省略>
checking for gcc... gcc
checking for C compiler default output file name... configure: error: C compiler cannot create executables
See `config.log' for more details.

   このメッセージでは「エラー詳細はconfig.logを見ること」とあります。config.logを見てみると、筆者の環境では74行目に下記のようなメッセージがありました。

./configure: line 3577: gcc: command not found

   実際にconfigureを行った時、何らかのエラーが出てしまいconfigureができない方がいらっしゃると思います。その場合はconfig.logの中身を見てください。何が原因でconfigureできないか記載してあるはずです。

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株式会社ビーブレイクシステムズ 木下 喜雄
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  木下 喜雄
Javaスペシャリスト。前職ではCobol,VBを用いた大規模流通業向けシステム開発を行う。その現場で大規模システム構築時の開発効率の向上を目指してオブジェクト指向的な考え方を身につける。その後独学でJava言語を習得し、Java専業ベンダーであるビーブレイクシステムズに転職、現在は、Javaを用いた開発だけではなくお客様とのリアルコミュニケーションを実現できるマルチなエンジニアを目指し、日々奮闘中。


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INDEX
第4回:バイナリパッケージからApacheをインストールする基本(後編)
Step4:configureからMakefileを生成
  Step5:makeでビルドする
  ディレクトリ構成
いまさら聞けないApache〜Webサーバ構築のキソ
第1回 Apacheはインターネットで使うWebサーバなのだ
第2回 Apacheをインストールしてみるのは難しくない
第3回 ソースコードからApacheをインストールする基本(前編)
第4回 バイナリパッケージからApacheをインストールする基本(後編)
第5回 ApacheをWindowsへインストールするのだ!
第6回 SSLの基本を押さえる
第7回 Apache+SSL環境を構築しよう!
第8回 Apacheの設定とチューニングポイント