
日本ヒューレット・パッカード、「HP Care Pack VMwareキャパシティプランナー・アセスメント・サービス」の提供を開始
日本HP仮想化VMware
2007/2/15 19:40
仮想化の導入効果を測定し推奨構成提案を行う
日本ヒューレット・パッカードは2月15日、仮想化ソフトウェア「VMware」の導入効果を診断し、推奨構成の提案を行う「HP Care Pack VMwareキャパシティプランナー・アセスメント・サービス」の提供を開始すると発表した。
同社によると、現在のIT環境には、サーバの稼動効率を高め、生産性を最大化するサーバコンソリデーションによる全体最適化が不可欠となってきているという。その技術として「仮想化」が注目されている一方、投資対効果を事前に明らかにしたいというニーズも高まっているとのこと。
今回提供を開始するサービスは、このような効果の「可視化」が可能で、仮想化ソフトウェアのリーディングカンパニーである「VMware」が提供する仮想化サイジングツール「VMware Capacity Planner」を用いた診断・提案を行うものだ。
具体的には、現在稼働中のx86サーバを中心としたシステムに対し、「VMware Capacity Planner」によってIT環境の現状と仮想化技術を導入した場合の統合効果を定量的に分析し、それを基に最適な推奨構成や障害時の負荷分散の試算を提示するという。主にブレードシステムへのコンソリデーションを中心としているが、同社の既存のサーバ製品についても対応できるとのこと。
サービスの詳細については下記のURLを参照のこと。
- HP Care Pack VMwareキャパシティプランナー・アセスメント・サービス
- http://www.hp.com/jp/vmwarecp_assessment
今回の発表に際し、同社のエンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ製品本部の宮元 義敬氏は「2006年より急速に仮想化ビジネスが立ち上がってきており、開発・検証案件から実務に向けた統合案件が増加している。このサービスの提供によって、新規案件を含めた仮想化導入の拡大をはかっていきたい」と語った。
エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部
インダストリー スタンダード サーバ製品本部 宮元 義敬氏
またグローバルデリバリ統括本部 ソリューションサービス本部 システムマネジメントソリューション部の遊亀 泰之氏は同サービスを利用した例をあげ「ツールによって導き出された理想値を示した上で、日本HPがこれまで蓄積してきたノウハウを活かし、実際の現場の要件に合致するシステムを提案する高品質なサービスを提供できる」と述べた。
グローバルデリバリ統括本部 ソリューションサービス本部
システムマネジメントソリューション部 遊亀 泰之氏
サービス料金についてはシステム規模や構成によって異なるが、50台のアセスメント対象に対して1ヶ月間のデータ収集を行い、ITコンソリデーションのコンサルティングを含まない場合で105万円から、としている。
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)