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ウルシステムズ、ソニーが開始した映像共有サービス「eyeVio」を構築

AjaxマッシュアップeyeVio

2007/4/27 14:00

AjaxやマッシュアップなどのWeb 2.0技術を活用

ウルシステムズは4月27日、ソニーが開始した映像共有サービス「eyeVio(アイビオ)」を構築したことを発表した。

同社が今回構築に携わった「アイビオ」は、ソニーが自社製品とインターネットの融合を見据え、Web 2.0技術を使った新サービスとして開始された。企業が情報を一方的に発信するだけでなく、消費者が作成した情報を発信する「ユーザ参加型」の新しい情報社会が形成されつつあることを受けたものだ。

今回のサービス立ち上げに際して、上流設計や先端技術の導入・短期開発体制の整備で定評のある同社がパートナーとして選ばれたとのこと。「アイビオ」構築プロジェクトでは、以下のような点を基に包括的な支援を行い、短期間での事業立ち上げが可能になったという。

AjaxやマッシュアップなどのWeb 2.0技術を活用
Webでありながらユーザがテレビを見るときと同じように、簡単かつ連続的な映像視聴を可能にした。
ビジネスとシステムのギャップを埋める独自の開発方法論をWeb 2.0技術に適用
2週間に1回リリースする反復開発の手法と要件を動的に管理するツールを用い、ユーザからのフィードバックやビジネスアイデアを迅速に反映した。
パートナーとの連携による最適なチーム体制作り
ユーザインターフェース設計、デザインなどはシンク、実装はギガプライズと連携し、全体をウルシステムズが統括することで少数のクロスファンクションチーム体制を整備し、効率よくプロジェクトを遂行した。

「アイビオ」は、一般の動画ネットメディアとしての機能に加え、以下のような新しい機能をユーザに提供する。

  • 1つのテーマの複数のビデオを連続的に再生することのできる「チャンネル」
  • 自由に公開範囲を設定することが可能な「プライベートシェアリング機能」
  • インターネットを経由して、家電やゲーム機などの携帯型ビデオ再生ツールで直接ビデオをダウンロードできる「ビデオダウンロード」

今回の発表に際してソニー コーポレートディベロップメント部 ネットメディア開発室 チーフプロデューサーの本間 毅氏は「ソニーのネットメディア戦略の中で、今回の新サービス『eyeVio』は非常に重要な意味を持っています。ウルシステムズは、当社と同じ視線で真剣に新サービスの実現について考え、チームの一員として機能してくれました」と語っている。

「アイビオ」はβ版としてこれからも進化を続け、常にユーザに新しい体験価値を提供し続けるとのこと。ウルシステムズは、今回のWeb 2.0技術を使った新しい開発方法論をパートナーと共に展開し、今後も先進的なインターネットサービス立ち上げに広く貢献していくとしている。

問い合わせ先

ウルシステムズ株式会社

URL:http://www.ulsystems.co.jp/

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(ThinkIT編集局  神保 暢雄)