
ノークリサーチ、「2006年度PCサーバ国内出荷調査」を発表
サーバ中堅・中小調査
2007/6/8 17:30
NECがシェア拡大。HPが好調で2位に、デルは大きく失速
ノークリサーチは6月7日、「2006年度PCサーバ国内出荷調査」のレポートを発表した。調査対象期間は2006年4月〜2007年3月だ。
今回の調査では、2006年度のPC出荷市場は、対前年比5.8%アップで55万220台にとどまり、一桁の成長率となった。業種的には製造業、流通業の中堅から大手企業を中心に情報系サーバの増設利用は相変わらず堅調であったが、金融業、証券の需要は一巡感をみせており伸び率が低いとのこと。
金額市場では、トータルで前年比横ばいの2,896億円。マルチコアやブレードなどの単価上昇の要素も見られたが、大型案件や低価格のエントリーサーバ伸張による単価の下げ効果もあり、結局相殺されて金額市場は停滞したと分析している。
ベンダーシェアは「NECが28.1%で再び大きくシェアを高めた」ことに加えて「HPがデルをかわして2位に浮上」し、「NECとHPの2強時代」になったという。また、一時トップNECのシェアに肉薄していたデルは水をあけられた形となった。
2006年度ベンダーシェア
NECは「公共系で受注した大型案件」で、HPは流通業と「大都市、大手企業、部門利用」へのラック販売などで大きく実績を伸ばしたとのことだ。
2007年は全般的なIT投資はそれほど活性化しないが、統合化ニーズの高まりや根強いネットワーク系の新規需要によって、ブレードなどの高性能・高価格サーバは堅調に伸び、10%ほどのシェアになる予測している。
*本文、1段落目「SMB(中堅・中小企業)市場における」、2段落目「中堅・中小企業における」を削除します。(2007/06/11)
(ThinkIT編集局 曽我 一弘)