シックス・アパート、最新版の「Movable Type 5.2」を出荷開始
シックス・アパートは9月26日、ブログ/CMS(コンテンツ管理システム)の最新版「Movable Type 5.2」を正式に出荷開始した。すでに「Movable Type 5」のライセンスを持つユーザーは無償で「Movable Type 5.2」にアップグレードできる。「Movable Type Advanced」も「Movable Type 5.2」に対応してバージョンアップし、2012年12月初旬より出荷開始する予定。
最新版のMovable Type 5.2では、先進のウェブアプリケーション環境や、普及が加速するクラウド・コンピューティング環境に対応するための機能強化を行った。ユーザーからの要望に沿った機能強化も実施されている。とくに、柔軟なシステム設計を可能にするクラウド・コンピューティング環境への対応により、コストを含めたシステム資源の適正管理や、安定した運用環境の実現といった利点を最大限に利用できるようになった。Movable Type 5.2の基本ライセンス(1サーバー、5ユーザー)は6万3000円。サーバーライセンス(1サーバー、無制限ユーザー)は12万6000円。
また、Movable Typeのクラウド版「Movable Type EZ(ムーバブル・タイプ イージー)」も同日発表された。クラウド環境にインストールされた最新版のMovable Type 5.2をそのまま利用できるサービスで、月額9975円(ユーザー数・ブログ/ウェブサイト数無制限)から。サービスの提供開始を記念して、4週間の無料トライアルが実施される。
Movable Type 5.2 の主な新機能は下記の通り。
・nginx+PSGIによる運用対応
nginx(エンジンエックス)は、軽量で高速な処理が特徴のウェブサーバーで、この数年で大きくシェアを伸ばしている。PSGI(Perl WebServer Gateway Interface)はウェブアプリケーションとウェブサーバーを接続するためのインターフェース仕様で、nginxと組み合わせて使うことで、Movable Typeの動作の高速化が期待できる。Movable Type 5.2では、PSGIに正式に対応することで、nginxをはじめとする高速なウェブサーバーでの運用を実現する。
・新しいリッチテキストエディタ
フォーマットをリッチテキストに設定すると、WYSIWYGモードでの記事編集が可能とる。WYSIWYGモードでの記事編集では、入力支援ボタンが刷新された。今まで以上に、細やかな設定が可能。
フルスクリーンモードを使うと、全画面を使って記事編集を行うモードに切り替わり、もう一度クリックすると、通常の編集画面に戻る。
編集画面(ウェブページ、ブログ記事共)に、任意のCSSを指定することができる。CSSの指定を行うと、編集時にCSSによる装飾が有効となる。ウェブサイト、ブログごとに、それぞれ異なるCSSを設定することが可能。
・カスタムフィールドのパフォーマンス改善
カスタムフィールドの処理速度を改善、パフォーマンス向上を実現した。
・サイトパス制限
高度なセキュリティ・ポリシーを実現するため、Movable Type 5.2では、ウェブサイトの作成を指定のパス配下に制限できる機能が実装された。
・SMTP認証に対応
SMTP認証(SMTP Authentication)によるメール送信が可能となった。
シックス・アパート
http://www.sixapart.jp/
ニュースリリース(Movable Type 5.2)
http://www.sixapart.jp/movabletype/news/2012/09/26-1130.html
ニュースリリース(Movable Type EZ)
http://www.sixapart.jp/movabletype/news/2012/09/26-1135.html
その他のニュース
- 2024/10/12 「Ubuntu 24.10(Oracular Oriole)」リリース
- 2024/10/10 「OpenBSD 7.6」リリース
- 2024/10/10 パッケージ管理システム「RPM 4.20.0」リリース
- 2024/10/9 「Qt 6.8」リリース
- 2024/10/8 KDE、デスクトップ環境「KDE Plasma 6.2.0」リリース