レッドハット、仮想化プラットフォーム「Red Hat Enterprise Virtualization 3.1」を提供開始
レッドハットは1月10日、エンタープライズ向け仮想化プラットフォーム製品「Red Hat Enterprise Virtualization 3.1 」の提供を開始した。
バージョン3.1では、日本語化された管理インターフェイス、スケーラビリティ、ネットワーク、ストレージ、および仮想デスクトップ機能を強化している。このリリースでレッドハットは、Red Hat Enterprise Virtualizationと、Red Hat StorageおよびRed Hat Enterprise Linuxを含む、包括的なRed Hat製品群との組み合わせにより、柔軟性をさらに向上させた。
Red Hat Enterprise Virtualizationは、エンタープライズ向けに設計された、ミッションクリティカルなエンドツーエンドのオープンソース仮想化インフラストラクチャ。バージョン3.1では、さまざまな新機能が提供される。
プラットフォームに関しては、ゲスト仮想マシンのスケーラビリティが強化。仮想マシン当たり最大160の論理CPUと最大2TBのメモリがサポートされるようになり、最新の業界標準x86プロセッサをサポートするために、KVMハイパーバイザが拡張されている。Red Hat Enterprise VirtualizationはRed Hat Enterprise Linuxと同じKVMハイパーバイザテクノロジを使用し、共通のABI互換を維持することで仮想化プラットフォームを柔軟に提供する。
バージョン3.1には、日本語化されたユーザーインターフェイス、改善されたクロスプラットフォームWeb管理ポータル、レポートダッシュボードのアップデート、新たな仮想ネットワーク機能、さらに強化されたストレージ機能も含まれている。ストレージライブマイグレーションのテクノロジプレビューを提供することで、仮想マシンを終了させることなく、ストレージドメイン間で仮想マシンディスクファイルの移行が可能になり、柔軟性が向上している。 パワーユーザーポータルで強化されたリソースクオータ機能により、テスト/開発やその他のプライベートクラウドにおけるセルフサービスが可能になっている。新たな仮想デスクトップオートスタートポリシー、改善されたWANの最適化を含め、VDI機能も進化している。
バージョン3.1の追加機能の1つとして、Red Hat Storageとの統合がある。Red Hat Storageは、非構造化データをファイルおよびオブジェクトとして管理できる、スケールアウト、オープンソース・ストレージ・ソフトウェアソリューション。2011年10月のGluster, Inc.の買収によりRed Hatが取得したGlusterFSテクノロジをベースとするRed Hat Storage Serverは、2012年7月より国内で提供開始され、エンタープライズユーザーに、オープンで統一されたスケールアウト・ストレージ・ソフトウェアを提供している。バージョン3.1ではプラットフォームの汎用性をより拡大し、Red Hat Storageで管理された安全な共有ストレージプールへのアクセスが可能になっている。この統合は、オープンハイブリッドクラウドの構成要素として、運用コストの削減、優れたポータビリティ、柔軟性、スケーラビリティ、可用性を向上させ、ITインフラの選択肢を提供する。オープンソースプロジェクトoVirtとGlusterによるコミュニティ主導の革新を、エンタープライズへ提供する。この2つの製品の組み合わせは、コンピュータリソースとストレージリソースを仮想化環境で統合する。
http://jp.redhat.com/
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