NTT Com、「Bizホスティング Enterprise Cloud」に高速ストレージやイメージバックアップなどの新機能追加

2013年4月20日(土)

NTTコミュニケーションズは4月18日、エンタープライズ向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」の機能拡充を発表した。

「コンピュートリソース(専用機器)(旧称:Dedicatedクラス)」のメニューとして、ストレージの処理能力を従来比で約3倍に高速化したストレージメニュー「Premium Plus」、仮想サーバー全体をバックアップする「イメージバックアップ」、テンプレートから簡単にOracle、SQL Serverを構築できる「データベースライセンス」、そして、クラウド環境のセキュリティを強化する「ネットワークプロファイリング」、「リアルタイムマルウェア検知」を、2013年4月22日より提供開始する。

新規提供機能の概要は以下の通り。

・ストレージの処理能力を高速化し、高負荷にも対応可能な「Premium Plus」

BizホスティングEnterprise Cloudは、複数のユーザーで物理的な設備を共有するメニューだけでなく、ユーザー専用の物理サーバーやストレージ装置を提供する「コンピュートリソース(専用機器)」 を提供している。今回、「コンピュートリソース(専用機器)」において新たに提供する「Premium Plus」は、データベースやデータ解析などアクセス頻度の高い重要なシステム向けに、ストレージの処理能力を従来の「Premium」に比べ約3倍に高速化し、高負荷時でも十分に対応可能なストレージ性能と高い信頼性を実現する。「Premium Plus」の利用料金は、3TBで412,000円から。

・仮想サーバー全体をバックアップする「イメージバックアップ」

これまで仮想サーバー内の任意ディレクトリをバックアップするサービスを提供していたが、今回、システム領域も含めて仮想サーバー全体をバックアップする「イメージバックアップ」を追加する。これにより、仮想サーバーの故障発生時などファイル単位でのリストア作業を行う必要がなくなるため、迅速な復旧が可能。バックアップスケジュールは、スポット/日次/週次/月次から選択可能となる。

・OracleやSQL Serverのデータベースライセンスを月額課金で提供

Bizホスティング Enterprise Cloud上で使用するOracleとSQL Serverのデータベースライセンスを月額料金にて提供する。データベースアプリケーションがインストールされた状態の仮想サーバーテンプレートを提供するので、サーバー個別にインストールする必要がなくなる。これにより、データベースサーバーをクラウド上に簡単に構築・利用できる。

・より安心、安全なクラウドを実現するセキュリティオプション

[1]ネットワークや仮想サーバー上の不正アクセスやウイルスを検知する「ネットワークプロファイリング」

Bizホスティング Enterprise Cloud上の不正アクセスやウイルスのモニタリングを行い、専門のセキュリティ分析官によるアドバイザリーレポートを行う。専門分析官が、従来のIDS/IPSのシグネチャーやウイルス対策のパターンファイルでは危険と判定されない通信も含めて分析するので、標的型攻撃のような未知の脅威や潜在的なリスクの振る舞いを可視化できる。また、分析結果をもとに危険度を判定し、対応方法についてもレポートを行う。

[2]メール添付ファイルなど未知のウイルスを検知する「リアルタイムマルウェア検知」

Bizホスティング Enterprise Cloud上のメール添付ファイルやインターネットからのダウンロードファイルの解析を行う。本サービスでは、隔離された安全な疑似環境でファイルを実際に実行することで、端末の不正なレジストリ変更やアクセスなど不審な動作をしないかを確認するので、従来のウイルス対策では発見できない未知のウイルスも検出が可能。


NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/

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