NEC、新たなクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を販売開始

2013年9月13日(金)

NECは9月12日、サービスのコスト・性能・信頼性に関する幅広い顧客ニーズに対応した新たなクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を本年10月から販売開始すると発表した。サービスの提供開始時期は、2014年4月を予定している。

「NEC Cloud IaaS」は、サーバやストレージなどのICT資源をサービスとして提供するもので、国内トップクラスの低価格を実現した「NEC Cloud IaaS (スタンダード:STD)」と、高性能・高信頼な「NEC Cloud IaaS (ハイアベイラビリティ:HA)」の2種のサービスを用意する。また、「NEC Cloud IaaS」や他のクラウド基盤サービス、顧客構築システムなどを同一画面で統合的に運用管理できるセルフサービスポータルを提供し、運用管理業務の効率化を実現する。

本サービスの提供拠点として、省電力の専用サーバや、最新の冷却技術を適用した空調設備などを導入した「NEC神奈川データセンター」を2014年1月に新設する。

「NEC Cloud IaaS」の主な特長は以下の通り。

◆2種のサービスにより幅広い顧客ニーズに対応

「NEC Cloud IaaS (STD)」 国内トップクラスの低価格を実現し、負荷変動が大きなWebサーバや大規模な並列処理に適したサービス。処理量に応じサーバ台数を迅速に増減可能であるとともに、時間課金を利用したコストの最適化が可能。サービス価格(最小構成)は月額6,700円から(税別)。

「NEC Cloud IaaS (HA)」 高性能・高信頼を必要とする基幹業務に適したサービス。利用するCPUコア数やメモリの柔軟な拡張が可能なため、データベースなどの処理量が増加した際も、サーバ性能をきめ細かく向上させることが可能。サービス価格(最小構成)は月額10,900円から(税別)。

上記2種のサービスは、「NEC神奈川データセンター」内で密連携することで、業務システム全体の性能・運用の最適化が可能。また、SDN(Software-Defined Networking)を活用することで、顧客構築システムからの移行の容易化や、短時間でのICT資源の調達などを実現。さらに、NECのセキュリティ専門組織と連携したサイバー攻撃防御、セキュリティ監視、ID・アクセス管理サービスにより、外部からの脅威に対するセキュリティを確保する。

◆マルチクラウド環境を統合的に運用管理できるセルフサービスポータル

「NEC Cloud IaaS」のサービス2種(STD/HA)で利用するサーバ、ストレージ、ネットワークを、顧客が同一画面から調達・管理(プロビジョニング)できるセルフサービスポータルを提供。また、セルフサービスポータルを利用し、「NEC Cloud IaaS」に加え、他のクラウド基盤サービスや顧客構築システムの監視、利用状況、構成情報などを統合的に管理できる機能を提供することで、クラウド導入の進展にともない複雑化する運用管理業務の効率化を実現。あわせて、NECが顧客に代わりシステム全体を統合運用するサービスも提供する。

◆独自の省電力製品・技術を活用した新データセンター

「NEC Cloud IaaS」の提供にあたり、独自の省電力製品・技術を活用し、さらにクラウド基盤サービスとハウジングサービスのハイブリッド利用が可能な「NEC神奈川データセンター」を設立。

NECのデータセンター専用として、最新の低消費電力CPUを採用した省電力高集積サーバを新たに開発。また、冷媒の気化・液化の際の熱循環により冷却する「相変化冷却方式」を基にNECの中央研究所が開発した空調設備を導入することで、データセンターの冷却に必要な消費電力を約30%削減。「NEC Cloud IaaS」と連携可能なハウジングサービスも「NEC神奈川データセンター」にて提供。両サービスを組み合わせることで、顧客システム全体の運用効率化を実現する。


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