SRA OSSとTIS、共同でPostgreSQLの性能監視が行えるZabbixテンプレートをOSSとして公開
SRA OSS, Inc. 日本支社(以下、SRA OSS)とTISは11月5日、オープンソースデータベース「PostgreSQL」の稼働情報および性能監視を、オープンソースの統合監視ツール「Zabbix」から行えるテンプレート「PostgreSQL monitoring template for Zabbix(略称:pg_monz)」を共同で開発し、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開することを発表した。
SRA OSS とTISは、エンタープライズでの「PostgreSQL」利用を推進する「PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム(以下、PGECons)」に参画し、「PostgreSQL」の技術検証活動をおこなってきた。今回、両社は双方の持つ知見・ノウハウを組み合わせて「PostgreSQL」と「Zabbix」を活用した「pg_monz」をOSSとして公開する。
「pg_monz」を活用することで、「PostgreSQL」、「Zabbix」にさほど詳しくない運用管理者でも「PostgreSQL」に対する高度な監視運用を手間なく実現することができる。
◆「PostgreSQL monitoring template for Zabbix(pg_monz)」の機能概要
「pg_monz」を活用すると、「PostgreSQL」の運用管理者がチェックしたい、下記のポイントが監視できるようになる。「Zabbix」の機能により、閾値によるアラート設定や、監視データの蓄積によるヒストリカルな分析がすべて、オープンソースのみで構築が可能になる。
- 死活監視(接続確認、プロセス確認)
- ログ監視(エラーレベルによる監視)
- リソース監視(ディスク容量、CPU利用状況、メモリ利用状況、ディスク容量 他)
- データベース監視(データベースサイズ、接続数)
- 性能監視(チェックポイント発生状況、キャッシュヒット率、デッドロック 他)
今後、「pg_monz」はOSSとして公開してユーザからのフィードバックを受け改良を重ねるとともに、「PostgreSQL」のストリーミングレプリケーション(SR)機能や、レプリケーションや負荷分散が可能な pgpool-II にも対応したクラスタ対応などを行う予定。また、SRA OSSとTIS の両社では、それぞれで提供する自社のOSS関連サービスに「pg_monz」を活用し、商用サービスとしても展開していく予定。
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