ヴィセントとエイムラックは5月27日、エイムラックが開発するオープンソースグループウェア「Aipo」について、共同で大手企業向けの機能拡張を行ったと発表した。Aipoを、同じくオープンソースのドキュメント管理ソフトウェアである「Alfresco」と連携させることで、内部統制に対応した文書管理や、文書を起点にしたワークフローを実現する。ヴィセントは、今回開発したAipoとAlfrescoとの連携ソリューションを販売する。
Aipoは、スケジュール管理、Webメールなどを備えたグループウェアで、40万件以上ダウンロードされた実績がある。利用企業数の増加に伴って、ユーザ数が数百名以上の規模の企業から、以下の機能を利用したいという声が多くあった。
・フォルダ機能
-ファイルのバージョンを管理したい。
-ファイルの属性を登録し、属性によってファイルを検索したい。
-ファイルの中にあるキーワードで検索したい(全文検索)。
・ワークフロー機能
-承認者が複数いるようなケース(例えば、課長と部長)に対応したい。
-ファイルがフォルダに格納されたことをトリガーに自動的にワークフローを開始したい。
そこでヴィセントとエイムラックは、AipoとAlfrescoとを連携させ、Aipoの画面からAlfrescoの機能を利用できるようにすることで、これらの課題を解決した。これにより、主に以下のようなことが可能となる。
・内部統制に対応した文書管理
ファイルのバージョン管理、属性管理、アクセス制御などを行うことで、内部統制を強化。
・ドキュメント起点のワークフロー
フォルダにドキュメントを格納することで、すぐにワークフローが起動。
複数の承認者への対応など、大手企業の複雑な組織体系にも対応。
なお、AipoとAlfrescoの運用を容易にするため、シングルサインオン機能や、統合的なユーザID管理機能も合わせて提供する。