ミドクラ、OpenStack向けネットワーク仮想化ソフトウェアを オープンソース化
ミドクラは11月3日、Infrastructure as a Service(IaaS)に最適なネットワーク仮想化ソフト「MidoNet」のソースコードを無償で開放し、自由に入手、改変が可能なオープンソースソフトウェアとすることを発表した。
MidoNetはネットワーク仮想化をソフトウェアで実現するオーバーレイ型ソリューション。MidoNetはIPコネクティビティを持つ物理ネットワーク上で動作する。ネットワーク処理をエッジ(コンピュートノード)で処理するアーキテクチャを特徴としており、導入や運用が簡易で拡張性や耐障害性に優れている。MidoNetを導入することで、IaaSクラウド上で柔軟なL2-L4の仮想分散ネットワークサービスを実現することができ、ネットワークのコスト削減、安定性、拡張性、性能を向上させることができる。
MidoNetのオープンソース化により、OpenStackのユーザーはベンダーフリーで商用利用に耐えうるネットワーク仮想化ソフトウェアをオープンソースで利用できるようになる。
発表を以って、MidoNetの全てのコードはApache 2.0に準じてオープンになり、ユーザーはMidoNetを自由に利活用、ディストリビュートできるだけでなく、コードにコントリビュート(開発に貢献)できるようになった。ミドクラは、個別のベンダーに偏らないMidoNetのコミュニティ確立やユーザーのサポートに関与し、社員のオープンソースのコミュニティへの貢献や、コミュニティサイトの準備や運営といったコミュニティの活動に取り組んでいく。
ミドクラではこれまで通り、商用版としてのMidoNetの提供を行う。ミドクラの提供するMidoNetは、「Midokura Enterprise MidoNet (MEM)」という製品名で提供され、エンタープライズクラスのサポートや管理ツールが付属して提供される。
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