ジュニパーネットワークスとCANONICAL、OpenStackベースのクラウドソリューションを提供
ジュニパーネットワークスは3月6日、企業向けにUbuntu導入サービスを提供する大手プロバイダであるCanonicalとのグローバルな提携関係を拡大し、サービスプロバイダがパフォーマンス、拡張性、信頼性を向上させるために、コア・ネットワークとネットワーク機能の仮想化を実現できるキャリアグレードのOpenStackソフトウェア・ソリューションを発表した。また、ジュニパーネットワークスは、自社のクラウド専用SDNソリューション「Contrail」の一部として、CanonicalのUbuntu Server OSおよびUbuntu OpenStackのフルサービス・サポートを提供する。
サービスプロバイダは、より大きなデータ容量を求めるエンドユーザからの需要の高まりに対して利益を確保した形で対応する一方で、契約者に対して、より迅速に新しい革新的なサービスを提供することに取り組んでいる。これを実現するために、通信事業者は、自社のインフラをより俊敏かつ自動化することができるクラウド・プラットフォームを求めている。ジュニパーネットワークスの通信事業者向けクラウド・ネットワーク・サービスにおける専門性とCanonicalのOpenStackとオープンソースにおけるリーダーシップを組み合わせることにより、両社はオープンかつ拡張性とコスト効率に優れたキャリアグレードのクラウド・ソリューションを提供する。これにより、通信事業者は仮想IPプラットフォームの構築とネットワーク機能の仮想化(NFV)に対応できるようになる。
OpenStackは、そのオープン性、相互運用性、柔軟性に加え、活発なユーザ、開発者、ベンダによる大規模コミュニティを基盤としたオープンソースのクラウド管理プラットフォームとして登場し、現在ではNFVのワークロード向けの有力なプラットフォームとしての地位を確立した。OpenStack Foundationによる最新のグローバル調査によると、すべてのOpenStackインスタンスの過半数がUbuntuで実行され、また、Public Cloud GuestのOS市場の70%をUbuntuが占めており、Ubuntuが最も人気の高いOpenStackのホストおよびゲストOSとなっている。
ジュニパーネットワークスの「Contrail Networking」と、クラウド導入のデフォルト・プラットフォームとしてのUbuntu Server OS およびUbuntu OpenStackとのつながりは、ジュニパーネットワークスがオープンソース・プロジェクト「OpenContrail」とともに、CanonicalのOpenStack Interoperability Lab(OIL)に参加し、Ubuntu Server OS構成による「Contrail」の自動化の検証を行ったことから始まった。OILは、CanonicalがUbuntu OpenStack構成でクラウド・パートナーの製品を検証するための統合ラボ。今回追加された両社共同のキャリアグレードOpenStackソリューションは、強化された検証をOILで行うことで、通信事業者の厳しい要求に対応する。
本ニュースのハイライトは以下の通り。
- ジュニパーネットワークスとCanonicalは、クラウドとコンバージドNFVインフラ向けのキャリアグレードなOpenStackソリューション「Contrail Cloud Platform」を共同で開発し、パフォーマンス、拡張性、信頼性をより強化するために、「Contrail Networking」とUbuntu OpenStack、Ubuntu Server OSを統合した。
- ジュニパーネットワークスは、すべてのUbuntu OSおよびUbuntu OpenStackコンポーネントに対するCanonicalのサポートと連携して、「Contrail Cloud Platform」の販売と完全サポートを提供している。
- ジュニパーネットワークスとCanonicalは、製品の開発、設計、マーケティング、Upstream分野での貢献において協力および連携することにより、サービスプロバイダがクラウドとNFVソリューションを提供できるオープンで機能的なOpenStackエコシステムを拡大し続ける。
- 今回の提携の一環として、ジュニパーネットワークスとCanonicalは顧客と協力し、サービスプロバイダの要件をOpenStack、NFVおよびSDNの各オープンソース・プロジェクトの中に取り込む。
- ジュニパーネットワークスは、Ubuntu OpenStackにおける「Contrail」の自動化検証のためにCanonicalのOILに引き続き参加する。
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