ミドクラ、OpenStack KiloやDockerをサポートするネットワーク仮想化ソリューション最新版をリリース
2015年5月22日(金)
ミドクラは5月20日、クラウドに最適なネットワーク仮想化ソリューションであるミドクラ・エンタープライズ・ミドネット(以下MEM)の最新版リリースを発表した。最新版MEMは、ネットワーク可視化・分析ツール、Dockerをはじめとするコンテナベースの仮想環境、OpenStack Kiloをサポートする。
クラウドへの移行はビジネス面からも技術面からもリスクを伴うため、未だメリットよりデメリットのほうが大きいと考えるユーザーも多くいる。最新版のMEMはそのような懸念をやわらげるために、管理用ツールであるMidoNet Managerに性能管理や故障対応に役立つ機能を追加し、インストールを簡易化するなど、ネットワーク環境の移行をスムーズにできるように工夫されている。
MEMは、分散アーキテクチャを特徴とする、クラウド環境に最適に設計されたオーバーレイ型ネットワーク仮想化ソリューション。サーバー上で動作し、物理環境から完全に隔離された仮想ネットワークをソフトウェアで実現する。クラウド管理者はMidoNet Managerからマルチテナント環境を簡易に作成・変更・削除することができる。
最新リリースの主要な機能追加は以下の通り。
- OpenStack JunoおよびKiloサポート
- 運用管理ツール MidoNet マネージャーの機能追加
仮想ポートのフロートレーシングによって、トラブルシューティングがしやすくなった。
BGPゲートウェイのセッションビューにより、性能管理がしやすくなった。 - 仮想ネットワーク情報収集ツール
設定情報、ログファイル、仮想ネットワークトポロジなど、ネットワークの状況を一つのファイルに簡単にまとめることができ、状況確認やトラブルシューティングがしやすくなった。 - Puppet設定管理ツールのサポート
Puppet Moduleにより、MidoNetをNeutronのエンハンスメントとしてOpenStackと共にインストールすることが可能になった。 - Dockerおよびその他コンテナベースの環境でMidoNetが利用できる
OpenStack Novaのプラグインであるnova-docker経由で、マルチホストとのDocker環境をサポート。
本リリースより、MEMはハイパーバイザーベース、コンテナベースの両方の環境で利用できる。
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