日本IBM、SaaS形式のストレージ基盤最適化ソリューションを発表

2015年5月21日(木)

日本IBMは5月18日、データ管理をハイブリッドクラウドサービスとして提供し、オンプレミスのストレージ基盤を最適化するSaaS形式の新たなソリューション「IBM Spectrum Control Storage Insights」を発表した。

30分足らずで導入できる「IBM Spectrum Control Storage Insights」を活用することで、 ユーザーはストレージの消費量を部門別やアプリケーション別といった粒度で個別に把握することが可能になる。ストレージの可視性を高めることでストレージ管理を簡素化するとともに、アナリティクスを適用して容量計画を容易にするとともに、パフォーマンス監視の強化を実現する。また、使用率の低いストレージを再利用することによりストレージの使用率を改善するほか、データの配置を最適化することでストレージのコストをGBあたり最大50パーセント削減する。

IBMは2015年2月に、ソフトウェアを組み合わせることでストレージの経済性を変革し、ストレージの非効率性を解決する新しいソフトウェア製品群「IBM Spectrum Storage」を発表した。「IBM Spectrum Storage」は以下の6つの製品群で構成されている。

  • IBM Spectrum Accelerate
    IBMのXIVハイエンド・ストレージ装置のソフトウェアに基づくIBM Spectrum Accelerateは、素早い実装が可能なグリッドスケールのブロックストレージで、どこからでも高速なデータアクセスを可能にし、クラウド環境における高い柔軟性を提供する。また、IBM Design Labと業界有数のデザイナーが開発した単一のダッシュボードで、データを柔軟かつ高いコスト効率で管理する。
  • IBM Spectrum Scale
    クラウドやアナリティクスに求められる優れた拡張性と俊敏性を備え、グローバルな共有アクセスを実現するSoftware Defined Storage。
  • IBM Spectrum Virtualize
    IBM Spectrum Virtualizeは、10年以上にわたり業界をリードするストレージ仮想化であり、既存ストレージのリソース使用率を改善し、シンプルで優れた拡張性とコスト効率に優れたITインフラを実現する。
  • IBM Spectrum Control
    IBM Spectrum Controlは、簡素化や自動ストレージプロビジョニング、キャパシティ管理、可用性モニタリングおよびレポーティングを行ない、仮想環境やクラウド環境、ソフトウェアで定義された環境の効率的なインフラ管理を行う。
  • IBM Spectrum Protect
    IBM Spectrum Protectは、ソフトウェアで定義された環境、仮想環境、物理環境、クラウド環境向けに、信頼性が高く効率的なデータ保護と回復力を提供する。
  • IBM Spectrum Archive
    IBM Spectrum Archiveは、アクセス頻度の少ないデータをディスクからテープへと自動的に移動させ、従来のテープ・アプリケーションがなくても、使い勝手良く、コストを低減することができる。

IBM Spectrum Storageをはじめ、z Systems、IBM Power Systems、IBMミドルウェア、IBM SoftLayerおよびOpenStackソフトウェアを組み合わせることで、ユーザーの要件を満たす自由度の高いハイブリッドクラウドを構築することが可能になる。これにより、従来型の業務処理システムと新しい顧客接点システムの連携という課題に対応するとともに、データから有用な洞察をスムーズに得ることができる。


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