Bashoとシスコ、グローバル規模で効率的なデータサービスの分散に対応したApache Mesosの統合で協業

2015年9月1日(火)

分散型NoSQLデータベース「Riak」を開発・提供するバショー・テクノロジーズ(以下、Basho)は、シスコ社との協業により、NoSQLデータベース「Riak KV」をApache Mesos上で実行可能にするフレームワークを開発したことを発表した。Apache Software Foundationが提供するオープンソースのリソース・マネージャであるMesosとの統合により、Riak KVインスタンス配下のデータセンター・インフラストラクチャを自動化する。MesosをRiak独自の自動化およびオーケストレーション技術と組み合わせることで、IoT(モノのインターネット)やビッグデータ・アプリケーションに対応したグローバル規模の分散型データサービスを、クラウド・リソースを効率的に活用しながら展開できる。

Riak KVは、グローバル規模で運用効率を維持できる高可用性を備えた分散型データベース。Mesosとの統合により、リソース管理が最適化されるため、Riakノードのインフラ要件を推測する必要がなくなる。Riak KV がデータ層を、Mesosが基盤のインフラをそれぞれ管理するため、顧客は高効率で容易に拡張可能な分散型データ・プラットフォームにアクセスできるようになる。また、この統合により、MesosがRiakノードに対するリソースを集約、最集約できることから、真の「プッシュボタン」型のスケールアップとスケールダウンが実現する。ユーザーは、ビジネスロジックのイベントに応じたスケールアップまたはスケールダウンするスクリプトを作成することにより、グローバルなマルチデータセンター・データベースを自動的に拡張できるようになる。

Mesosは、マルチデータセンター環境にて効率的なリソーススケジューリング・シェアリングを提供し、Riak KVなどの各フレームワークにどれだけのリソースを提供するのか、また、利用可能な物理リソースでどのアプリケーションを実行するのかを判断する。Mesosとの統合により、ユーザーはアプリケーションを1つから数千インスタンスにまで容易に拡張できる。Bashoは、Mesosとのオープンソースでの統合を開発中であり、サポートを含むエンタープライズ版も予定している。また、Mesosのリソース管理能力をBasho Data Platformのコアサービスの1つとして組み込むことも計画中という。


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