はじめに
こんにちは、ビーブレイクシステムズの山下です。前回はNetBeansとEclipseの生い立ちやアーキテクチャ、NetBeansの新機能GUIビルダー「Matisse」について説明しました。
今回は開発には必須であるバージョン管理と、開発者にとって興味深いCollaborate(開発者共同)モジュールについて紹介していきます。
バージョン管理(CVS)
NetBeans 5.0では、NetBeans 4.1と異なり大幅にUIが変更されました。
NetBeans 4.1のチェックアウトでは図1のようなUIでしたが、NetBeans 5.0では図2、図3のようにより簡略化されたUIになっており、スムーズにチェックアウトを行うことができます。
NetBeans5.0ではCVSと同期しているプロジェクトについて変更を行うと、図4のように「Versioning」ウィンドウにリポジトリーとの差分がリスト形式で表示されます。
リストからは主に以下の機能を実施することができます。
- リポジトリーとの差分により、ステータスを最新の状態に更新します
- 差分抽出を行います
- ローカルの変更を取り止め、リポジトリーと同期化をします
- ローカルの変更をコミットし、リポジトリーに反映させます
例として差分抽出を行ってみます。リストから差分を抽出したいファイルを右クリックして、「Diff」を選択すると差分が図5のように表示されます。追加・削除の差分が色分けされており、わかりやすいですね。
このように、NetBeans 5.0ではNetBeans 4.1に比べ格段に操作性がよくなっています。




