Linux/OSSの導入実態と今後の展望 6

ソフトウェアのLinux対応動向

ミドルウェア、アプリケーションソフトウェアのLinux対応   第4回ではサーバ、第5回ではディストリビューション(OS)について述べてきた。しかし、それだけでは情報システムとしての役割を果たすことはできない。サーバとOSの上で稼動するソフトウェアがないと何も始まらない。

入谷 光浩

2005年5月25日 20:00

ミドルウェア、アプリケーションソフトウェアのLinux対応

   第4回ではサーバ、第5回ではディストリビューション(OS)について述べてきた。しかし、それだけでは情報システムとしての役割を果たすことはできない。サーバとOSの上で稼動するソフトウェアがないと何も始まらない。

   Linuxに対する問題としてよく言われていたのは、Linuxに対応するソフトウェアが少ないということである。今後のLinuxの普及を考えた ときに、ソフトウェアがどのくらいLinuxに対応していくかが少なからず影響していく。そこで第6回目となる今回は、ソフトウェアのLinux対応状況 と、ソフトウェアベンダーのLinux対応への取り組みについて述べる。

主要ソフトウェアのLinux対応状況

   矢野経済研究所では、DBMSやアプリケーションサーバ、EAI/EDI、運用管理など企業の 情報システムを構築する際の基盤となるミドルウェア、さらにバックオフィス業務を担うERPや業務パッケージを対象とし、各製品の Windows(Windows NT Server、Windows 2000 Server、Windows Server 2003)、UNIX(Solaris、AIX、HP-UX)、Linuxについて調査を行った。

   その結果を表1、図1に示す。対象とした製品は主要ソフトウェア548製品を対象としている。

  Windows UNIX Linux
DBMS 13 10 12 13
アプリケーションサーバ 24 22 22 27
EAI/EDI 38 29 21 42
運用管理 78 51 54 106
ERP・業務パッケージ 341 98 99 360
合計 494 210 208 548
表1:OS別対応製品数

OS別対応率
図1:OS別対応率

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