Hinemosクライアントの画面構成とノード管理の構造化
「第1回:Hinemosの運用設計への導入」では、Hinemosによる管理範囲と使用機能の決定について説明しました。
システム要件に基づいて、管理対象となるサーバやネットワーク機器などの「ノード」とHinemosマネージャーの対応関係が定まります。さらに、 ping監視やログ監視、ジョブ管理など、使用するHinemosの運用監視機能を決定できた時点で、設計者が考慮すべき次の設計ポイントも導きだされま す。
今回はシステム運用者が利用するHinemosクライアントの画面構成の決定およびリポジトリ機能によるノード管理の構造化について、具体例を交えながら紹介します。
画面構成の決定
システム運用者はサービス開始後に運用管理端末でHinemosクライアントを利用し、監視・管理を行います。ここではHinemosクライアントの監視管理画面における表示設計のポイントを説明します。
運用管理端末で表示するもの
サービス開始後の運用保守の段階になると、Hinemosクライアントの特定の画面を常時表示して、毎日の運用チェックや障害時の状況把握を行います。
多くの場合、運用管理端末に常時表示するHinemosクライアントの画面は以下の3つになります。
- 運用管理画面(ステータスビュー、イベントビューなど)
- 性能管理画面(リアルタイムグラフビューなど)
- ジョブ管理画面(スケジュールビュー、履歴ビューなど)
上記の画面はHinemosクライアントの1つのウインドウ内で切り替えることができます。また、運用者の都合の良いようにウィンドウ内のビューの配置をカスタマイズすることも可能です。
ただし、常時表示するビューが多い場合は図1のように運用管理端末の台数を増やし、別々のビューを各端末で表示することも検討する必要があるでしょう。

図1:運用管理端末での表示方法