「Wine 10.0.0」リリース

　Wine HQは1月21日（現地時間）、x86アーキテクチャ上のLinuxなどでWindows向けアプリケーションを動作させるソフトウェア、「Wine 10.0.0」をリリースした。

　Wineは「Wine Is Not an Emulator」の略称であり、その名の通りエミュレータを動作させるのではなく、Windowsアプリケーションをネイティブ動作させるソフトウェア。X Window Systemを利用して、Windows向けのGUIアプリケーションを動作させることができる。

　「Wine 10.0.0」はメジャーアップデートリリースに相当し、ARM64ECアーキテクチャの完全な(ARM64と同等な)サポート、ハイブリッドARM64Xモジュールのサポート、64ビットx86エミュレーションインターフェイスの実装、高DPIスケーリングへの対応、新しいオプトイン モード設定エミュレーションメカニズムのサポート、新しいデスクトップコントロールパネルアプレットdesk.cplなど、さまざまな機能強化、不具合の修正などが施されている。

　「Wine 10.0.0」は、Webサイトから無償でダウンロード・利用できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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