「Wine 10.5.0」リリース

4月5日 23:53

 Wine HQは4月4日(現地時間)、x86アーキテクチャ上のLinuxなどでWindows向けアプリケーションを動作させるソフトウェア、「Wine 10.5.0」をリリースした。

 Wineは「Wine Is Not an Emulator」の略称であり、その名の通りエミュレータを動作させるのではなく、Windowsアプリケーションをネイティブ動作させるソフトウェア。X Window Systemを利用して、Windows向けのGUIアプリケーションを動作させることができる。

 「Wine 10.5.0」では、Vulkan Videoの WineD3D ビデオ サポートが拡張され、H.264 ビデオ デコードも処理できるようになった。また、Mono 10.0エンジンアップデートも取り込まれ、一部の ARM64 サーバや Apple Silicon で使用されているような ARM64上のより大きなページ サイズがサポートされるなど、複数の機能の強化、修正などが施されている。

 「Wine 10.5.0」は、Webサイトから無償でダウンロード・利用できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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