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人気軽量プログラミング言語5選

2011年4月27日(水)
渡辺 将人

Pythonを学ぶ

PythonはTIOBEのランキングを見る限りでは、現在最も人気があるスクリプト言語です。ただし日本では、古くから利用されてきた歴史があるPerlや、国産プログラミング言語のRubyも人気があるので、Pythonを見かける頻度は必ずしも一番ではないかもしれません。

インデント(字下げ)が文法に組み込まれており、とてもすっきりした記述ができるのが特徴的です。

下図はPythonのロゴです。名前の通り蛇がモチーフになっています。ちなみにPythonという命名は空飛ぶモンティ・パイソンから来ているそうです。

図2:Pythonのロゴ

誰が学ぶべきか

Pythonは汎用的な言語なので、たいていの処理は実現することができます。特徴的な用途として、Google App Engine(Google社が提供しているクラウドサービス)で利用できたり、科学計算系のライブラリが充実していたりもします。

RubyやPerlも、Pythonと同じく汎用的なスクリプト言語です。この3つの言語は役割がかなりの部分で重なります。どれを選択するべきかは、自分が作ろうと考えているソフトに合ったライブラリが存在するか、そのライブラリの信頼性は高いかなどを基準に決めると良いでしょう。

導入方法

Pythonの最新バージョンは、現在2.7系と3.2系の2種類が存在します。Pythonは2系から3系にバージョンアップする際に、言語仕様や標準ライブラリに大きな変更がありました。そのため、2系と3系では同じソースコードを動かすことができない場合があります。今後は3系にシフトすることが予想されますが、現状ではライブラリの数などで2系の方が便利に使える状態にあります。

Pythonは公式サイト(http://python.org/)にあるインストーラを利用すれば、簡単に導入できます。また、Pythonの公式サイトには非常に詳細なチュートリアルもあります。ただし、最新版は英語しかありません。2.6であれば日本語翻訳版もあります。

→ The Python Tutorial —Python v2.7.1 documentation

→ 概要 —Python 2.6.2 documentation

Rubyを学ぶ

Rubyは日本人のまつもとゆきひろさんが開発した、世界的にも人気がある言語です。言語の開発に関するやり取りも日本語で行われているので、日本人にとっては親しみやすい言語であると言えます。

プログラミング言語がどのように開発されているかに興味がある方は、Rubyの開発者向けメーリングリストを覗いてみると良いでしょう。興味深い話が聞けると思います。

→ Ruby開発者向けメーリングリスト

下図はRubyのロゴです。Perl(Pearl=真珠)が6月の誕生石であるのに対して、Rubyは7月の誕生石です。このことからも分かる通り、RubyはPerlを意識して作られた言語です。

図3:Rubyのロゴ

誰が学ぶべきか

RubyはRuby on RailsというWebフレームワーク(Webアプリケーションを簡単に作るための仕組み)が人気を集めたことからシェアを伸ばしました。Railsは楽天やクックパッドなどの有名サイトでも利用されています。

単純にWebアプリを作ることだけを考えたなら、PHPを選ぶ方が一般的ですが、Rubyの方がPHPよりも汎用的な用途で使うことができます。

導入方法

RubyもPythonと同じく、現在は1.8系と1.9系の2つのバージョンが存在します。Railsなどの重要なライブラリは既に1.9系に対応しており、またパフォーマンスも良いので、特別な理由がなければ1.9系から学び始めてしまって大丈夫です。

以前はRubyの最新バージョンをWindowsへインストールしようとすると、DLLを入手したりパスを通すなどの作業が必要でしたが、最近ではRubyInstallerというインストーラが利用できるようです。RubyInstallerを使ったインストール方法は下記のサイトが参考になります。

→ Windows で Ruby バージョン 1.8.6 あるいは 1.8.7 あるいは 1.9.2 のインストール
(RubyInstaller を使用)

Perlを学ぶ

Perlは1987年頃に登場した歴史のある言語です。わざわざCを使うほどでもない処理を手軽に実行できることから、多くのシェアを獲得しました。

歴史がある分、Perlにはたくさんの先人たちが作ったモジュール(プログラムの部品)が用意されています。特にCPANというモジュール集には、数千人のプログラマが作った10万近いモジュールが登録されています。CPANを利用すれば、車輪の再発明に時間を取られることなく効率良くプログラムを書けるようになります。

下図はPerlのロゴ(ラクダ)です。ソフトウエアの世界ではイメージキャラとして動物を使うことがよくあります。Linuxのペンギン、Firefoxの狐、MS Officeの冴子先生などが有名です。

図4:Perlのロゴ

誰が学ぶべきか

システム開発の仕事をしていると、処理の継ぎ目を埋めるような箇所で、ちょっとしたPerlのソースが動いているのを見かけることがよくあります。Perlを知っているプログラマの人数も多く、何かと関わる機会があるので、知っておいて損はない言語だと言えます。

導入方法

LinuxではたいていデフォルトでPerlがインストールされていて、コンソールでperlと打つだけで動作します。WindowsではActivePerlをインストールします。下記サイトはActivePerlの導入からPerlのサンプルソースまで、様々な情報が掲載されています。

→ サンプルコードによるPerl入門

フリーランスのプログラマ兼ライター。C、C++、Java、PHP、Perl、Python、Ruby、VB、JavaScript、ActionScriptなど、多数の言語の開発経験を持つ。現在はScalaを用いた大規模データ処理に携わっている。

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