PR

lighttpdを知っていますか?

2008年8月7日(木)
並河 祐貴

lighttpdとは?

 Webサーバーソフトウエアといって思い浮かべるのは、代名詞的な存在の「Apache」でしょうか、それともMicrosoft社製の「IIS」でしょうか。

 今回、紹介する「lighttpd(http://www.lighttpd.net/)」は、軽量かつ高速性を重視して設計された比較的新しいWebサーバーソフトウエアです。

 lighttpdは、BSDライセンスで公開されているオープンソースソフトウエアで、無料で利用することができます。そのため国内外を問わず、多くの著名な大規模Webサイトで利用されており、特に画像や映像などといった静的コンテンツの配信に使われることが多いようです。

 さらにCGIやFastCGIといった外部プログラムのインターフェースもサポートしているため、近年流行のWebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsや、Python(Djangoなど)、PHPなどを使ったWebアプリケーションの運用サーバーとしても大きな注目を集めています。

 lighttpdの読み方は「ライトティーピィーディー」と発音しますが、多くの開発者からは「lighty(ライティー)」の愛称で親しまれています。

 本連載では、近年注目を集め続けているlighttpdとオープンソースWebサーバーの代名詞的存在であるApacheをさまざまな観点から比較・検証していきます。読者の方がWebサーバーの選定をする際の参考になれば、と思います。

lighttpdの利用実績

 Netcraft社のリポート「JJune 2008 Web Server Survey(http://news.netcraft.com/archives/2008/06/22/june_2008_web_server_survey.html)」によると、2008年6月度で全世界に存在するWebサイトは1億7200万余りとなっています。その中で利用されているWebサーバーソフトウエアのシェアは、Apacheが49.12%、Microsoft社のIISが35.39%となっており、両者で約85%ものシェアを占めていることがわかります。

 それに対して、lighttpdは約153万ものサイトで使われていますが、これは全体の0.89%にしか過ぎません。

 IT技術者であれば誰もが知っているApacheやIISとは違い、lighttpdのような少しマイナーなソフトウエアをいざ現場で採用して使おうとなると、同僚や上司から「本当に大丈夫なのか?」「実績はあるのか?」などと心配されてしまうのが普通ではないでしょうか。

 しかし、図1に紹介するようにlighttpdを利用している大規模Webサイトは非常に多く、普段利用している身近なWebサイトもたくさんあるのです。

 例えば動画配信サイトの「YouTube」や巨大SNSサイト「Myspace」、Web上の百科事典でおなじみの「Wikipedia」などで、lighttpdは部分的に採用されています。このようにlighttpdは「1億リクエスト/日」に到達するような大規模サイトでの実績も十分にあります。

 日本国内でも、ニコニコ動画の動画配信サーバーや、mixiの画像配信サーバーなどで利用されています。

 上記で紹介したWebサイトは、ほとんどが静的コンテンツの配信がメインとなる大規模利用の事例ですが、動的コンテンツでの利用事例もあります。例えば、開発者にはおなじみの「SourceForge.net」では、PHPで実装されている動的コンテンツも含めたWebサイト全体がlighttpdを使用して稼働しています。

 これらの大規模サイトでの利用事例は、lighttpdの公式ドキュメント(http://trac.lighttpd.net/trac/wiki/PoweredByLighttpd)に公開されています。

 次は、lighttpdの特徴について紹介していきましょう。

TIS株式会社
基盤技術センター所属。オブジェクト指向開発、開発環境・ツール整備に従事した後、近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウエアの検証/導入や、Xenなどのサーバー仮想化技術をターゲットに取り組んでいる。最近はクラウド・コンピューティングに興味津々。http://www.tis.co.jp/http://d.hatena.ne.jp/rx7/

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています