PR

ローカルデータベースの利用と郵便番号検索

2011年10月7日(金)
PROJECT KySS

◆◇◆◇ 解説に入る前に〜Windows Phone SDK 7.1 RTW(日本語版)のリリース ◆◇◆◇

去る2011年9月29日に、Windows Phone SDK 7.1 RTW(日本語版)がリリースされました。下記リンクよりダウンロードできます。

Windows Phone SDK 7.1 RTW(日本語版)のダウンロード

ISOイメージファイルのダウンロード(クリックするとダウンロードが始まります)

インストール方法については、連載「これから始めるWindows Phone プログラミング(応用編)」の
第1回 バックグラウンドで音楽を再生する(前編)」を参考にしてください。

【注意】Windows Phone SDK 7.1 RC(日本語版)は必ず削除してからインストールしてください。

今回は、Windows Phoneによるローカルデータベースの利用と、郵便番号 API を使って、住所から郵便番号を検索する方法を解説します。まず初めは、ローカルデータベース利用のサンプルからです。

Windows Phoneでは、データベースはLINQ to SQLで操作します。そのため、「参照の追加」から、System.Data.Linqの参照が必要です。テーブルの定義等は、クラスから生成します。クラス内に属性を付与し、CreateDatabaseとすることで、テーブルを持ったデータベースが生成されます。

このプログラムで実装する機能の動作を、下記に解説しておきます。

実行すると「氏名を入力」欄が表示されます。

「氏名を入力」にフォーカスを移すと、日本語入力パネルが表示されますので、氏名を入力して[追加]ボタンをクリックします。日本語の入力方法についてはカーブフリックによる、入力の簡略化も実装されています(図1)。

入力されたデータには、自動的に連番が振られ、氏名がListBox内に表示されます。その横には、削除を示す「ごみ箱」アイコンも表示されます。任意の「ごみ箱」アイコンをクリックすると、該当するデータが削除されます(図2)。

図1: 日本語入力におけるカーブフリック(クリックで拡大)

図2: 自動的に連番が振られ、氏名が追加されていく。任意の「ごみ箱」アイコンをクリックすると、該当するデータが削除される(クリックで拡大)

サンプルは以下よりダウンロードできます。
→ 「ローカルデータベースの利用」のサンプルファイル(156KB)
※サンプル実行でエラーが発生した場合は、「ソリューションのビルド」を実行後、再度、デバッグ開始を行ってください

プロジェクトの作成

VS 2010のメニューから[ファイル(F)/新規作成(N)/プロジェクト(P)]を選択します。次に、「Windows Phone アプリケーション」を選択して、「名前(N)」に任意のプロジェクト名を指定します。ここでは「WP71_LocalDatabase」という名前を付けています。Windows Phoneのバージョンは7.1を選択します。

ソリューションエクスプローラー内にC:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows Phone\v7.1\Icons\dark(Windows 7 Professionalの場合)内にある、appbar.delete.rest.pngを追加しておきます。これは「ごみ箱」のアイコンです。

また、VS2010メニューの「プロジェクト(P)/参照の追加(R)」と選択して、「NET」タブ内のSystem.Data.Linqを追加しておきます(図3)。

図3:System.Data.Linqを追加する(クリックで拡大)

MainPage.xamlの編集とコントロールの配置

x:NameがPageTitleというTextBlockコントロールのTextプロパティに「Database」と指定します。ツールボックスからTextBoxを1個、Buttonを1個、ListBoxを1個、図4のように配置します。

図4:各コントロールを配置した(クリックで拡大)

書き出されるXAMLコードをリスト1のように編集します。

リスト1 編集されたXAMLコード(MainPage.xaml)

(1)<phone:PhoneApplicationPage.Resources>プロパティ要素内にListBoxTemplateというキー名の<DataTemplate> 要素を配置し、<ListBox>要素に適用するテンプレートを定義します。2列を作成し、1列目に<TextBlock>要素を配置します。<StackPanel>要素内に配置していますので、デフォルトでは、<TextBlock>要素は垂直方向に表示されます。それぞれのTextプロパティにnamaeIDと_namaeをバインドしています。ここで指定する名称は、VBコード内のクラスで定義するプロパティ名です。
2列目には<Button> 要素を配置しx:NameにDeleteButton、ClickイベントにDeleteButton_Clickイベントハンドラを指定しています。子要素として<Image>要素を配置し、Sourceプロパティに、ソリューションエクスプローラー内に取り込んでおいた、appbar.delete.rest.png(ごみ箱のアイコン)を指定します。
(2)<ListBox>のItemTemplateに(1)のテンプレートを指定して参照させます。

<phone:PhoneApplicationPage 
  x:Class="WP71_LocalDatabase.MainPage"
  xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
  xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
  xmlns:phone="clr-namespace:Microsoft.Phone.Controls;assembly=Microsoft.Phone"
  xmlns:shell="clr-namespace:Microsoft.Phone.Shell;assembly=Microsoft.Phone"
  xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
  xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
  mc:Ignorable="d" d:DesignWidth="480" d:DesignHeight="768"
  FontFamily="{StaticResource PhoneFontFamilyNormal}"
  FontSize="{StaticResource PhoneFontSizeNormal}"
  Foreground="{StaticResource PhoneForegroundBrush}"
  SupportedOrientations="Portrait" Orientation="Portrait"
  shell:SystemTray.IsVisible="True" Language="ja-JP">
  <phone:PhoneApplicationPage.Resources> ■(1)
    <DataTemplate x:Key="ListBoxTemplate">
      <Grid Width="440">
        <Grid.ColumnDefinitions>
          <ColumnDefinition Width="*"/>
          <ColumnDefinition Width="100"/>
        </Grid.ColumnDefinitions>
        <StackPanel>
          <TextBlock Text="{Binding namaeID}" FontSize="30" Grid.Column="0"/> ■(1)
          <TextBlock Text="{Binding _namae}" FontSize="30" Grid.Column="0"/> ■(1)
        </StackPanel>
        <Button Grid.Column="1" x:Name="DeleteButton" BorderThickness="0" Click="DeleteButton_Click" Tag="{Binding namaeID}"> ■(1)
          <Image Source="appbar.delete.rest.png"/> ■(1)
        </Button>
      </Grid>
    </DataTemplate>
  </phone:PhoneApplicationPage.Resources>
    <!--LayoutRoot is the root grid where all page content is placed-->
  <Grid x:Name="LayoutRoot" Background="Transparent">
    <Grid.RowDefinitions>
      <RowDefinition Height="Auto"/>
      <RowDefinition Height="*"/>
    </Grid.RowDefinitions>
 
    <!--TitlePanel contains the name of the application and page title-->
    <StackPanel x:Name="TitlePanel" Grid.Row="0" Margin="12,17,0,28">
      <TextBlock x:Name="ApplicationTitle" Text="MY APPLICATION" Style="{StaticResource PhoneTextNormalStyle}"/>
      <TextBlock x:Name="PageTitle" Text="Database" Margin="9,-7,0,0" Style="{StaticResource PhoneTextTitle1Style}"/>
    </StackPanel>
 
    <!--ContentPanel - place additional content here-->
    <Grid x:Name="ContentPanel" Grid.Row="1" Margin="12,0,12,0">
      <Grid.RowDefinitions>
        <RowDefinition Height="82*" />
        <RowDefinition Height="525*" />
      </Grid.RowDefinitions>
      <Button Content="追加" Height="76" HorizontalAlignment="Left" Margin="356,0,0,0" Name="addButton" VerticalAlignment="Top" Width="112" />
      <ListBox Height="515" HorizontalAlignment="Left" Margin="16,0,0,0" Name="ListBox1" VerticalAlignment="Top" Width="431" ItemTemplate="{StaticResource ListBoxTemplate}" Grid.Row="1" /> ■(2)
      <TextBox Height="76" HorizontalAlignment="Left" Name="namaeTextBox" Text="氏名を入力" VerticalAlignment="Top" Width="368" />
    </Grid>
  </Grid>
~コード略~
</phone:PhoneApplicationPag

四国のSOHO。薬師寺国安(VBプログラマ)と、薬師寺聖(デザイナ、エンジニア)によるコラボレーション・ユニット。1997年6月、Dynamic HTMLとDirectAnimationの普及を目的として結成。共同開発やユニット名義での執筆活動を行う。XMLおよび.NETに関する著書や連載多数。最新刊は「Silverlight実践プログラミング」両名とも、Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。http://www.PROJECTKySS.NET/

連載バックナンバー

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています