Visual Basicでユニバーサルアプリに挑戦!

2014年8月6日(水)
薬師寺 国安

はじめに

米Microsoft は2014年5月12日(現地時間)、「Visual Studio 2013」の更新プログラム「Visual Studio 2013 Update 2」のRTM版を公開しました。下記のURLよりダウンロードが可能です。
参考:Microsoft Visual Studio 2013 Update 2

Update2 RC時点では、Visual Basicが「ユニバーサルアプリ」に対応しておらず、私を含むVisual Basicユーザーは、期待をもってUpdate2 RTM版のリリースを待っていました。しかし、いざRTM版がリリースされてみると、待ち望んだVisual Basicが「ユニバーサルアプリ」に対応していませんでした。

次期バージョンのVisual Studioまで、「ユニバーサルアプリ」は作成できないと思っていたところに、MicrosoftのVisual Studio teamから、Visual Basicによる「ユニバーサルアプリ」の作成方法が動画として紹介されました。

動画は下記のURLを参照してください。

動画1動画2

このUpdate2により「ユニバーサルアプリ」の作成が可能になりました。今回は、この動画を元に、Visual Basicで「ユニバーサルアプリ」に挑戦してみたいと思います。

開発環境

筆者の環境は以下の通りです。

  • Windows 8.1 Enterprize(64ビット)+Update1
  • Visual Studio Ultimate+Update2(以下VS2013)

今回のユニバーサルアプリの作成では、無料版、Visual Studio 2013 Express for Windows(以下VS2013 Express)では作成ができないようです。何故なら、VS2013 Expressでは、次の図を見るとわかるように「Visual Studioソリューション」から「空のソリューション」を作成できないからです。おそらく、Visual Studio 2013 Professional以上の開発環境が必要ではないかと思われます(図1と図2参照)。

上記の理由から、今回はVisual Basic 2013 Ultimate+Update2(以下VS2013)を使用します。

図1:Visual Studio 2013 Ultimate+Update2の画面、「空のソリューション」のテンプレートを選択できる(クリックで拡大)
図2:Visual Studio 2013 Express for Windowsの画面で、「Visual Studioソリューション」メニューがなく、「空のソリューション」のテンプレートがない(クリックで拡大)

では、早速Visual Basicで「ユニバーサルアプリ」を作成する手順を解説していきましょう。

  • Visual Basicで作るユニバーサルWindowsアプリ

    『ユニバーサルWindowsアプリ開発』 第6回のサンプルプログラムです。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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