連載 :
これから学ぶPHPプログラム言語のキホンである変数、条件判定とループ:PHPではどう表すのか?
2015年2月9日(月)
![](https://thinkit.co.jp/sites/default/files/styles/main_image_730x/public/main_images/5582_main_8.png?itok=yyocs6Xb)
繰り返し文
次は、条件分岐を使った繰り返し(ループ)の方法です。条件式がtrueの間だけ処理を繰り返します。
![条件分岐を用いた繰り返し処理のイメージ](/sites/default/files/558203.png)
図3:条件分岐を用いた繰り返し処理のイメージ
while文による繰り返し
PHPで一番簡単に繰り返しを書く方法が「while文」です。
<構文>
while (A) { // Aがtrueの間、ここの処理が実行される }
while文は簡単ですが、気をつけないと無限ループ(止まらないループ)になってしまいます。
<?php while (1) { // 怖いセリフを永遠に出力し続ける echo “Hello, Clarice.”; } // while文が永遠に終わらないので、ここの処理は実行されない echo “Good bye.”; ?>
※実際にはWebサーバーがクラッシュするなどしてwhile文のループの途中で止まります。
while文を終わらせる方法は、二通りあります。ひとつは、いつかは条件式の結果がfalseになるようにすることです。
<?php $count = 10; while ($count >= 0) { // カウントダウンを表示 echo $count; // カウントを1減らす(いつかは-1になるので、条件に合わなくなる) $count--; } ?>
もうひとつは、while文の中にwhile文を終了させる命令(break)を書くことです。breakするかどうかは、if文を使って決められるので、複雑な条件分岐をさせることもできます。
<?php $count = 10; while (true) { // カウントダウンを表示 echo $count; // カウントを1減らす $count--; // カウントが0未満になっているかチェックする if ($count < 0) { // while文から外に出るための命令 break; } } ?>
for文による繰り返し
ループの条件式が簡単な場合は、for文も使いやすいです。for文の使い方はこのようになります。
<構文>
for (A; B; C) { // 最初に1度だけAが実行され // Bの条件を満たす間、{}内の処理が実行される // ループの最後に毎回Cが実行される }
while文で使ったカウントダウンをfor文で書くとこのようになります。この場合はfor文の方がシンプルに書けますね。
<?php for ($count = 10; $count >= 0; $count--) { echo $count; } ?>
foreach文
他にも配列をループさせるforeach文がありますが、こちらはまた後日、配列について解説をした後で取り上げたいと思います。
おわりに
いかがでしたか。今回は少し内容が多かったかもしれませんが、これらを使うことで、プログラムの流れ(アルゴリズム的なもの)を再現できるので、とても楽しいところだと思いますよ。それではまた。
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