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DHCPサーバーのインストールと設定

2015年9月15日(火)
廣澤 順樋口 勝一

Windows Serverを最初にインストールしたときには、ルーター(デフォルトゲートウェイ)からのDHCPでIPアドレスを取得していましたが、Active Directoryをインストールし、ドメインを作成したあとは、ドメインコントローラーでユーザーとリソースを管理する都合上、DHCPやDNSサーバーは、同一のサーバーで運用します。ただし、利用環境しだいでは、固定IPを割り当てるほうが簡単な場合がありますので、状況に応じて使い分けることも検討したほうがよいでしょう。

LANの設定

DHCPをインストールする前に、あらかじめIPアドレスのスコープを決めておきます。

ネットワークアドレス192.168.1.0/24
デフォルトゲートウェイ192.168.1.1
(192.168.1.1~192.168.1.10 固定IP用予約アドレス:ネットワーク機器用)
ドメインコントローラー/DHCP/DNS192.168.1.101
(192.168.1.101~192.168.1.120 固定IP用予約アドレス:各種サーバー用)
ホストに割り当てるIPアドレスの範囲192.168.1.11~192.168.1.100、192.168.1.121~192.168.1.254)
ブロードキャストアドレス192.168.1.255

名前解決

  • 外部の名前解決は、ルーターのDNS(あるいは外部のDNSサーバー)を利用する。
  • ドメイン内の名前解決は、Windows ServerのDNSを利用する。

DHCPサーバーのインストール

(1)サーバーマネージャーの起動

「役割と機能の追加」をクリックします。

(2)役割と機能の追加

「開始する前に」画面が表示されます。「次へ」ボタンをクリックします。

(3)インストールの種類の選択

「役割ベースまたは機能ベースのインストール」をクリックし、「次へ」ボタンをクリックします。

(4)対象サーバーの選択

サーバーsvr01が選択されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。

(5)サーバーの役割の選択

「DHCPサーバー」をクリックします。

(6)機能の追加

「機能の追加」ボタンをクリックします。

(7)サーバーの役割の選択

サーバーの役割と選択の画面に戻るので、「次へ」ボタンをクリックします。

(8)機能の選択

何も選択せずに、「次へ」ボタンをクリックします。

(9)DHCPサーバー

・「DHCPサーバー」の画面が表示されます。DHCPサーバーの役割や注意事項などが表示されます。「次へ」ボタンをクリックします。

(10)インストールオプションの確認

「インストール」ボタンをクリックします。

(11)インストールの進行状況

インストールの進行状況が表示されます。機能のインストールが完了したら、「閉じる」ボタンをクリックします。

(12)DHCP構成を完了する

サーバーマネージャー上部のフラグアイコン(黄色い三角のマーク)をクリックし、「DHCPの構成を完了する」をクリックします。

(13)説明

「説明」の画面が表示されます。DHCPサーバーの管理用に、セキュリティグループとユーザーが設定されるというメッセージです。「次へ」ボタンをクリックします。

(14)承認

「承認」の画面が表示されます。「コミット」ボタンをクリックします。

(15)要約

「要約」の画面が表示されます。「閉じる」ボタンをクリックします。

DHCPサーバーの設定

(1)IPアドレスの範囲を決める(スコープの設定)

サーバーマネージャーの画面右上にあるツールメニューを開き「DHCP」をクリックし、DHCPの管理コンソールを開きます。

(2)新しいスコープ

DHCP管理コンソールの左ペインの「DHCP」−「サーバー名」(ここではsvr01.ad.local)−「IPv4」を右クリックして、メニューから「新しいスコープ」をクリックします。

(3)新しいスコープウィザード

「新しいスコープウィザードの開始」ダイアログが表示されます。「次へ」ボタンをクリックします。

(4)スコープ名

  1. 「名前」テキストボックスにスコープ名を入力します。ここでは、“scope01”を入力します。
  2. 「次へ」ボタンをクリックします。

(5)IPアドレスの範囲

開始IPアドレスに「192.168.1.1」、終了IPアドレスに「192.168.1.254」を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。

(6)除外と遅延の追加

スコープが割り当てるアドレスの範囲から、除外するアドレスの範囲として、「192.168.1.1」~「192.168.1.10」(ネットワーク機器用とした予約範囲)を指定します。「追加」ボタンをクリックします。

(7)除外と遅延の追加

同様に「192.168.1.101」~「192.168.1.120」も除外します

(8)IPアドレスのリース期間

IPアドレスのリース期間として、デフォルトは8日が設定されています。このまま変更せず、「次へ」ボタンをクリックします。

(9)DHCPオプションの構成

「今すぐオプションを構成する」が選択されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。

(10)ルーター(デフォルトゲートウェイ)の指定

デフォルトゲートウェイのアドレスを入力し、「追加」ボタンをクリックします。

(11)ドメイン名およびDNSサーバー

親ドメインとして「ad.local」を入力し、サーバー名に「svr01」を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。すでにIPアドレスが設定されているので、「解決」ボタンをクリックする必要はありません。

(12)WINSサーバー

WINSサーバーは設定せずに、「次へ」ボタンをクリックします。

(13)スコープのアクティブ化

「今すぐアクティブにする」が選択されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。

(14)新しいスコープの完了「完了」ボタンをクリックします。

DNSの設定

Active Directoryを利用してクライアントの管理やネットワーク上のクライアントの名前解決を行うには、DNSが必要になりますが、DNSサーバーの機能はActive Directoryをインストールしたときに、自動的にインストールされています。ただし、この状態では、前方参照(正引き:ドメイン名→IPアドレス)のみが設定されており、逆引き(IPアドレス→ドメイン名)は設定されていません。

ここでは、DNS管理コンソールを開き、フォワーダーの設定のみを確認します。

(1)DNSマネージャーの起動

  1. サーバーマネージャーの右上のツールメニューから、DNSをクリックします。
  2. DNSマネージャーが起動されます。

(2)DNSのプロパティを開く

「DNS」−「サーバー名(svr01)」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

(3)フォワーダーの編集

通常、社内のDNSサーバーが外部の名前解決をしているなら、ここでは、サーバーのIPアドレスを確認して終了する。

SVR01プロパティの「フォワーダー」タブをクリックし、「編集」ボタンをクリックします。

(4)フォワーダーの設定

フォワーダーとなるDNSサーバーのIPアドレスを入力します。

※自宅で、ルーターを利用しているような環境ですと、代理応答はしても、DNSのフォワーダーにならないので、プロバイダーから提供されているDNSサーバーのIPアドレスを使うか、公開されているGoogleのDNSサーバー(8.8.8.8)のようなIPアドレスを指定すると、確認することができます。

【コラム】DHCPサーバーの機能と運用管理

DHCPの機能自体は、一般家庭で利用するブロードバンドルーターにも搭載されている機能です。本稿で紹介したIPアドレスのスコープの設定や一定範囲のIPアドレスの除外機能などは、安価なルーターでも備えています。しかし、Windows ServerのDHCPサーバー機能は、より複雑なネットワークやネットワーク管理を行ううえで有用な機能を多く備えています。たとえば、別のセグメントからIPアドレスのリースを受けるリレーエージェント機能、ポリシーによるIPアドレスの割り当て、冗長化を図るフェールオーバー構成、DHCPデータベースのバックアップを自動的に行うなど、運用面での機能が充実しているという特徴があります。

フリーランスライター
GMOインターネット株式会社 Windowsソリューション チーフエグゼクティブ

GMOインターネットでWindowsのサービス開発運用に関わって16年、数年単位で進化し続けるMicrosoftのWindowsは新しもの好きにはたまらない製品です。自動販売機に見たことのないジュースがあれば、迷わすボタンを押します。そんなチャレンジが僕の人生を明るく、楽しくしてくれています。

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