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Windows Server 2012 R2のインストール手順

2015年8月27日(木)
廣澤 順樋口 勝一

Windows Serverは、企業内のみならず、サービスプロバイダーやクラウドサービスにおけるITインフラの主力プラットフォームの1つとなっています。IT管理者を生業としていれば、なんらかの形でWindows Serverとかかわることになるでしょう。この連載では、IT管理にかかわり始めた方、あるいはこれからIT管理を目指す方を対象に、まずは決まった手順で操作して、何ができたかを確認することで、徐々にWindows Serverにおける、IT管理の作業をマスターするための企画です。

連載の第1回では、マイクロソフトのダウンロードサイトから、Windows Server 2012 R2のISOファイルのダウンロードし、DVDインストールメディアを作成し、DVDから起動して、Windows Server 2012 R2のインストールを行います。

OSのインストールイメージの入手

Windows Server 2012 R2の評価版のISOイメージを以下のダウンロード先から入手します。

Windows Server 2012 R2 試用版のダウンロード先URL

https://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/dn205286
Windows Server 2012 R2試用版のバージョンには、以下4つがあります。ここでは、ISOをダウンロードします。

  • Windows Server 2012 R2 Datacenter ISO
  • Windows Server 2012 R2 Datacenter VHD
  • Windows Server 2012 R2 Datacenter on Microsoft Azure
  • Windows Server 2012 R2データセンターバーチャルラボ

インストール用DVDメディアの作成

ダウンロードしたISOファイルからインストール用DVDメディアを作成します。DVD-R/Wドライブに書き込み用のDVD-Rをセットし、ダウンロードしたISOファイルを右クリックして、表示されるメニューから、「ディスクイメージの書き込み」をクリックします。

最小システム要件

Windows Server 2012 の最小システム要件は、以下のとおりです。Windows Serverをインストールする物理マシンは、社内ネットワークに接続されており、インターネットへアクセスできるものとします。

プロセッサIntel/AMD 64ビットアーキテクチャ
メモリ最小512MB
ディスク容量最小32GB
ネットワークギガビットイーサネット
DVDドライブインストール用
グラフィックSVGA(1024×768)

LANの構成

プライベートネットワークのアドレスおよびドメイン名、コンピューター名などは、以下のとおりです。

ネットワークアドレス192.168.1.0/24
デフォルトゲートウェイ(ルーター)192.168.1.1
コンピューター名svr01
IPアドレスゲートウェイ(ルーター)からDHCPで取得

インストール

Windows Server 2012 R2のインストールは、通常であれば、WindowsクライアントOSと大きく異なるところはありません。DVDから起動したあとは、画面の指示に従っていけば、インストールは終了します。

(1)国、言語、日付、IMEなどの設定

インストールメディア(DVD-R)でPCを起動すると、「Windows セットアップ」ウィンドウが表示されます。「次へ」ボタンをクリックします(注:BIOSでの起動メディアの優先順位をDVDに設定しておいてください)。

Windowsセットアップ画面1

図1:Windowsセットアップ画面1

(2)インストール作業の開始

「今すぐインストール」をクリックします。

Windows セットアップ画面2

図2:Windows セットアップ画面2

(3)Windows Serverエディションの選択

Windows Server 2012 R2 のエディションには、Standard、Datacenterがあり、さらにインストールするOSの選択肢として、「GUI使用サーバー」と「Server Core インストール」(GUI を持たない軽い OS 用のインストール)があります。ここでは、一般的な「GUI使用サーバー」フル インストール」を選択します。「次へ」ボタンをクリックします。

インストールするオペレーティングシステムの選択

図3:インストールするオペレーティングシステムの選択

(4)ライセンス条項の確認

「同意します」のチェックボックスをクリック。「次へ」ボタンをクリック。

ライセンス条項

図4:ライセンス条項

(5)インストールの種類の選択

既存のWindows Serverをアップグレードするか、新規にWindows Serverをインストールするか、インストールの種類を選択します。ここでは、新規にインストールするので、「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選びます。

インストールの種類

図5:インストールの種類

(6)パーティションの選択

Windows Serverをインストールするパーティションを選択します。ここでは、「ドライブ 0の割り当てられていない領域」を選択します。

Windows Serverのインストールパーティション

図6:Windows Serverのインストールパーティション

(7)Windows Serverのインストール開始

Windows Serverのインストールが開始されます。

インストールの進捗状況1

図7:インストールの進捗状況1

インストールの進捗状況2

図8:インストールの進捗状況2

(8)パスワードの設定

「設定」画面で、Administrator(既定)アカウントのパスワードを設定し、「完了」ボタンをクリック。パスワードは、以下の「複雑さの要件」を満たす必要があります。

  1. ユーザーのアカウント名またはフル ネームのかなりの部分を使用しない。
  2. 長さは6文字以上にする。
  3. 次の4つのカテゴリのうち3種類の文字を使う。
  • 英大文字 (A ~ Z)
  • 英小文字 (a ~ z)
  • 10進数の数字 (0 ~ 9)
  • アルファベット以外の文字 (!、$、#、% など)

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/Cc786468(v=WS.10).aspx

設定画面

図9:設定画面

(9)サインイン

サインインの画面で、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]を押します。

サインイン

図10:サインイン

(10)管理者パスワードの入力

(8)で設定した、Administratorのパスワードを入力します。

パスワード認証画面

図11:パスワード認証画面

(11)ネットワーク接続の確認

「はい」ボタンをクリック

デスクトップ画面

図12:デスクトップ画面

(12)サーバーマネージャー

最初にサインインしたときには、「サーバーマネージャー」のダッシュボードが表示されます。サーバーマネージャー(サーバー管理用アプリケーション)は、ダッシュボードから、サーバーの役割と機能をウィザード形式でインストールするツールです。

サーバーマネージャーのウィンドウ

図13:サーバーマネージャーのウィンドウ

(13)サーバーの状態の確認

サーバーの現在の状態を見るには、左メニューの「ローカルサーバー」をクリックします。

ローカルサーバーの状態

図14:ローカルサーバーの状態

(14)Windows Updateの実行

「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「Windows Update」を実行し、左メニューの「更新プログラムの確認」をクリックします。Windows Serverのこれまでの更新プログラムを適用します。

Windows Updateの画面

図15:Windows Updateの画面

(15)シャットダウン

サーバーを終了するには、スタートメニューを右クリック、「シャットダウンまたはサインアウト」→「シャットダウン」をクリックします。その後、「シャットダウンする理由の選択」で、「続行」ボタンをクリックします。

シャットダウンの選択

図16:シャットダウンの選択

シャットダウンする理由の選択

図17:シャットダウンする理由の選択

Column Windows Serverのエディション

Windows Server 2012 R2の製品には、用途によって機能や利用者数、プロセッサ数に制限のある複数のエディションがあります。Windowsクライアントにも、HomeやProといったエディションがありますが、これをより複雑に区別した製品ラインだと考えてください。ここでインストールしたDatacenterとStandardエディションの2つは、一度に実行できる仮想マシンの数の違いにより価格が異なります(Datacenterは無制限で、Standardは2つ)。機能的な違いやサポートされるメモリ容量やプロセッサ数などの違いはありません。DatacenterとStandard以外に、スモールビジネス向けのEssentialsとFoundationがあります。どちらも、OSの機能制限、使用可能なプロセッサ数、ユーザー数に制限があります。参考価格などの詳細については、以下のURLを参照してください。


http://download.microsoft.com/download/8/9/2/89240A0B-DAF0-43D3-B78E-62795721BBBE/Windows_Server_2012_R2_Licensing_Datasheet_ja.pdf

今回のまとめ

Windows Serverのインストールといっても、Windowsクライアントのインストールと大きな違いがないことがわかったと思います。もっとも、クライアントとサーバーの機能の違いは、これから順次必要な機能をインストールしたり、設定したりすることで、はじめてわかることでもあります。

今回の手順の流れを見て、おそらく、「サインインする前になぜ[Ctrl]+[Alt]+[Delete]を押すのか?」、PCをセットアップに詳しい方のなかには、「UEFIモードに対応は?」と思われた方もいるでしょう。今回の説明では、手順を簡単にするために、横道にそれるような話題は説明しませんでした。こうした点については、今後の展開のなかで、徐々に説明を加えていくことにします。

フリーランスライター
GMOインターネット株式会社 Windowsソリューション チーフエグゼクティブ

GMOインターネットでWindowsのサービス開発運用に関わって16年、数年単位で進化し続けるMicrosoftのWindowsは新しもの好きにはたまらない製品です。自動販売機に見たことのないジュースがあれば、迷わすボタンを押します。そんなチャレンジが僕の人生を明るく、楽しくしてくれています。

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