初級IT管理者のためのWindows Server構築ガイド 7

Windows Server 2012 R2における共有フォルダーの作成

廣澤 順, 樋口 勝一

2015年11月12日 11:00

複数のクライアントPCでネットワーク上のファイルを共有するには、サーバーに共有フォルダーを作成します。サーバーに搭載されたハードディスクに作成したフォルダーを共有することで、各クライアントPCから共有ディスクスペースを利用可能になります。

Windows Server 2012 R2では、ファイルサービスと記憶域のサービスは、あらかじめインストールされているので、改めてサービスをインストールする必要はありません。

ここでは、新たにサーバーに接続したハードディスクに営業部の共有フォルダーを作成し、スタッフ間でファイルの共有が行えるようにします。

  • 増設されたハードディスク:100GB
  • 共有するフォルダー名:営業部
  • サーバーのハードディスク内(ボリュームE:)に、営業部のスタッフすべてが利用する共有フォルダーを作成します。

(1)共有フォルダーを作成するドライブを開く

スタートメニューを右クリックして、コンテキストメニューから「エクスプローラー」を選択し、エクスプローラーを起動します。

(2)ボリュームの選択

エクスプローラーウィンドウの右ペインで、ボリューム(E:)アイコンをダブルクリックします。

(3)フォルダーの新規作成

ボリュームE:が選択された状態で、右ペインを右クリックして、コンテキストメニューを開き、「新規作成」−「フォルダー」を選びます。

(4) 新しいフォルダー

「新しいフォルダー」と表示されます。

(5)フォルダー名の入力

「新しいフォルダー」の名前が変更可能な状態で、「営業部」と入力します。

(6)フォルダーの共有設定

・システムメニューの「共有」をクリックし、リボンを表示します。・「特定のユーザー…」をクリックします。

(7)許可するユーザーの追加

・「ファイルの共有」ダイアログボックスが表示され、「ネットワーク上の共有相手となるユーザーを選択してください」というメッセージが表示されます。

(8)ユーザーの選択

・プルダウンメニューから、「Everyone」を選択します。(コラム Everyone参照)

(9)ユーザーの追加

Everyoneを選択したら、プルダウンメニュー右側の「追加」ボタンをクリックします。

(10)アクセス許可レベルの設定

・アクセス許可レベルのプルダウンメニューを開き、「読み取り/書き込み」を選択します。・「共有」ボタンをクリックします。

(11)共有設定の反映

「終了」ボタンをクリックします。

【コラム】Everyone

Everyoneは、Windows Server 2012 R2にあらかじめ登録されている、ビルトインアカウントの1つです。すべてのユーザーを表すアカウントです。ここでは、Everyoneを指定することで、すべてのユーザーに「読み取り/書き込み」の許可を与えます。

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