Windows Server 2012 R2でディスクを増設する

2015年11月5日(木)
廣澤 順樋口 勝一

Windows Serverのインストールされているハードディスクとは別に、新しいハードディスクを接続し、初期化、フォーマットして、利用可能な状態に設定します。こうしたハードディスクの設定に関する作業には、「コンピューターの管理」−「ディスク管理」を使います。

追加されるハードディスク

ここでの実行例は、仮想マシン上にインストールしたサーバーで行っていますので、サーバーへの新しく追加されるハードディスクも物理的なハードディスクではなく、仮想的なハードディスクです。ハードディスクの容量としては、100GBを割り当てます。

新規ハードディスクの接続

(1)サーバーマネージャーの起動

サーバーマネージャーを起動し、ツールメニューから「コンピューターの管理」をクリックします。

(2)ディスクの管理

「コンピューターの管理」コンソールの左ペインの「ディスクの管理」をクリックします。

(3)ハードディスクの接続

  1. 「ディスク1」(不明100GB、オフライン)と表示された、左の矩形部分を右クリックします。
  2. 表示されたコンテキストメニューの「オンライン」を選択します。

(4)ハードディスクのフォーマット

  1. もう一度「ディスク1」を右クリックします。
  2. 表示されたメニューから、「ディスクの初期化」を選び、オンラインになったハードディスクを初期化します。

(5)ディスクのパーティションスタイルの選択

パーティションの形式にGPT(GUIDパーティションテーブル)を選びます(コラム GPTとMBRパーティションテーブルを参照)。

(6)ボリュームの選択

「未割り当て領域」の部分を右クリックして、「新しいシンプルボリューム」を選択します。

(7)新しいシンプルボリュームウィザードの開始

ウィザードが開始されるので「次へ」ボタンをクリックします。

(8)ボリュームサイズの指定

  1. デフォルトでは、割り当て可能な最大ディスク容量が表示されます。
  2. ここでは、領域のすべてをフォーマットするので、このまま、「次へ」ボタンをクリックします。

(9)ドライブ文字の割り当て

  1. ドライブ文字に「E:」を割り当てます。
  2. 「次へ」ボタンをクリックします。

(10) フォーマットの設定

ファイルシステム「NTFS」、アロケーションユニットサイズ「既定値」、ボリュームラベル「ボリューム」のまま、「次へ」ボタンをクリックします。

(11)パーティション設定の完了

  1. 設定した項目が表示されます。
  2. 「完了」ボタンをクリックします。

(12)パーティションのフォーマット

  1. フォーマットが開始され、終了するまでしばらく待ちます。
  2. 「未割り当て」領域がフォーマットされ、利用可能になります。

【コラム】GPTとMBRパーティションテーブル

Windows Serverでは、GPT(GUID Partition Table)形式パーティションのディスクをGPTディスクと呼びます。IBM PCの時代から、ハードディスクのパーティションの形式は同じだったのですが、ディスク容量の増大に対応するために、GPTが提案され、最近のハードディスクのパーティションは、GPT形式が多く使われています。

昔から使われているパーティションテーブルの形式には、特に名前はなかったのですが、GPTと区別するために、MBRパーティションテーブルと呼ばれています。MBR自体はMaster Boot Recordの略語なので、ハードディスクの最初のセクタ(512バイト)のことです。ここには、BIOSから読み出されるブートストラップコードやパーティションテーブルが書き込まれています。

フリーランスライター
GMOインターネット株式会社 Windowsソリューション チーフエグゼクティブ

GMOインターネットでWindowsのサービス開発運用に関わって16年、数年単位で進化し続けるMicrosoftのWindowsは新しもの好きにはたまらない製品です。自動販売機に見たことのないジュースがあれば、迷わすボタンを押します。そんなチャレンジが僕の人生を明るく、楽しくしてくれています。

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