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ネットワーク環境を準備する

2015年3月18日(水)
大月 宇美(おおつき たかみ)できるシリーズ編集部

LANの設定

CentOSをインストールする前に、ここでネットワークの接続設定について考えておきましょう。サーバーをインターネットに公開するのであれば、ドメイン名を取得し、グローバルIPの取得なども必要ですが、ここでは社内や家庭などの限られた範囲のイントラネットの構築ですので、一般家庭でのインターネットの接続環境でも、手軽に構築できます。とはいっても、ルーターを経由してインターネット上のWebサイトのアクセスやファイルのダウンロードも必要ですので、あらかじめネットワーク構成について検討しておきましょう。

ネットワークの構成

本書で扱うネットワークは、以下の図のような構成です。

ネットワーク構成

図1:ネットワーク構成

イントラネットサーバーの設定内容

設定項目設定内容
ホスト名www.dekiru.gr.jp
IPアドレス192.168.1.254
ネットマスク255.255.255.0(24ビット)
ネットワークアドレス192.168.1.0
ブロードキャストアドレス192.168.1.255
デフォルトゲートウェイ192.168.1.1
ネームサーバー・ルーターに代理応答機能があるなら、デフォルトゲートウェイと同じアドレス
・インターネットプロバイダの提供するDNSのIPアドレス

注意

本書はネットワークの解説が目的ではないので、設定についての最低限のことしか説明しません。ネットワークについて詳細な解説が必要な方は、『できるPRO CentOS 6サーバー[6.4対応]』など、関連書籍を参照してください。

IPアドレスの割り当て

CentOSをインストールするのは、Windows上の仮想マシンです。この仮想マシンには、プライベートIPアドレスを割り当てます。ただし、どのようなIPアドレスでもよいというわけではありません。ネットワークに接続されているほかのクライアントから参照できるように、これまで利用していたプライベートネットワークのネットワークアドレス(たとえば、192.168.1.0/24)と同じネットワークのIPアドレスを付ける必要があります。

ネットワークはルーター経由でインターネットと接続されており、ルーターのIPアドレスは、「192.168.1.1」とし、ネットワークに接続されているほかのPCは、ルーターからDHCPでIPアドレスを割り振ります。プライベートアドレスが割り振られる範囲は、「192.168.1.10〜192.168.1.20」とします。

WordPressをインストールする仮想マシンには、固定で「192.168.1.254」を割り当てます。DHCPで割り当てないのは、サーバー側のIPアドレスが変更されると、クライアントからアクセスできなくなるためです。

ドメイン名とホスト名

インターネットに接続するサーバーのドメイン名は、「.」(ドット)で区切られた、example.com、example.jpといった形式で表されます。このような表記をFQDN(Fully Qualified Domain Name)といいます。インターネットに公開されない、社内のLAN(イントラネット)の場合、ホスト名はDNSサーバーの命名規則に従う必要はないため、FQDN表記を使わない場合もあります。ここでは、あとでインターネットに接続する場合を考慮して、「できるシリーズ」で取得している、ドメイン名として「dekiru.gr.jp」を使います。このドメイン名に、サーバーの役割を示すwww(world wide web)を付け、「www.dekiru.gr.jp」をサーバーのホスト名として設定します。

個人のネットワーク環境で、WindowsのWorkgroupでネットワークを構築している場合は、server01とかwp-serverといったホスト名を付けてもかまいません。ただし、アンダースコア(_)は、使えません。具体的な設定については、次のレッスンで実習します。もし、会社内の部門ネットワークで、すでにネットワークに接続されるマシンの命名規則があるのでしたら、ネットワーク管理者の方に相談して決めてください。

hostsファイルによる名前解決

Windowsマシンだけでネットワークを構成している場合は、IPアドレスとホスト名の対応を意識する必要はありません。Windowsマシン同士は、互いの存在を自動的に認識するようになっています。Windowsネットワークの中で、LinuxマシンのIPアドレスとホスト名を識別するには、その対応付けをhostsファイルに設定します。ある程度の規模の大きなネットワークでは、DNS(Domain Name System)による名前解決が利用されますが、数台のマシンで構成されるネットワークであれば、個々のマシンのhostsファイルの中で、IPアドレスとホスト名の対応付けを行うのが簡単です。

この記事のもとになった書籍
できるPRO WordPress -- Linuxユーザーのための構築&運用ガイド

大月 宇美 著/できるシリーズ編集部 著
価格:2,500円+税
発売日:2014年12月19日発売
ISBN:978-4-8443-3732-4
発行:インプレスジャパン

できるPRO WordPress -- Linuxユーザーのための構築&運用ガイド

本書では、WordPressの導入と運用について、これから始めたいと思っている方を対象に、基本から応用へ、作業や操作を少しずつ、着実に進めていけるよう解説しています。

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著者
大月 宇美(おおつき たかみ)

1964 年、茨城県生まれ。コンピュータ商社、出版社勤務を経て1999 年に独立。コンピュータ書籍を中心に、執筆・編集・校正などを幅広く手がける。著書に『ひと目でわかるOutlook2013』(日経BP 社)、『新標準HTML & CSS3 辞典』(インプレスジャパン)ほか。

著者
できるシリーズ編集部

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