ゼロからわかるAndroid Studioインストール手順(Mac版 v1.1.0対応)

2015年2月25日(水)
羽山 博(はやま ひろし)

この記事の内容は古くなっています、最新情報はアップデート版の記事「ゼロからわかるAndroid Studioインストール手順(Mac版 v2.2.2対応)」や公式サイトをご確認ください。

 

この記事が、書籍『イラストでよくわかるAndroidアプリのつくり方—Android Studio対応版』になりました! 詳しくは記事末尾の書籍紹介欄をご覧ください。

Androidアプリケーション(以下Androidアプリと略します)を作るためには、アプリケーションを開発するためのソフトウェア(開発環境)が必要になります。手っ取り早くAndroidアプリの作り方だけを学びたい人にとっては「よく知っている人に開発環境を整えてもらう」のが近道のように思えますが、やはり自分が「よく知っている人」になりたいものです。開発環境を整える作業の中で学べることもたくさんあります。

この記事はMacでの構築手順を解説したものです。Windows版はこちらの記事をご覧ください。

インストールにあたっての簡単なガイド

Androidアプリを作るにあたって、さしあたり必要なものはパソコンとインターネット接続だけです。アプリケーションを作成するためのソフトウェアはインターネットからダウンロードできます。また、Android端末がなくても、エミュレーター(Android仮想デバイス)と呼ばれるソフトウェアを使って、パソコン上でAndroidアプリが実行できます。

AndroidアプリはJavaと呼ばれるプログラミング言語を使って作成するので、まずはJavaのプログラムを作成するための準備が必要です。続いて、Androidアプリを作成するための準備を整えます。

まず、開発環境のインストールでは何をするのか、日常生活のたとえで簡単に見ておきましょう。全体のイメージをつかんでおくと見通しがよくなります。そういう話はいいから手順だけ知りたい、という人はこちらに進んでもらって構いません。

実は、難しそうに見える専門用語や考え方も、私たちが日常生活で経験していることとよく似ています。Android アプリケーション作成のための準備は、なんと、料理やケーキ作りのための準備とほとんど同じなのです

Androidアプリ作成の準備はケーキ作りの準備と同じ

  • ステップ1 どんなプログラムを作るときにも必要な部品や道具(JDK)を揃える
  • ステップ2 Androidアプリを作るために必要な部品や道具(Android Studio)を揃える
  • ステップ3 Androidアプリをパソコン上で実行できるようにする(Android仮想デバイスを用意する)

ステップ1のJDKとはJavaの一般的なプログラムを作るための部品や道具をひとまとめにしたものです。料理で言えば、どんな料理を作るときにも必要になるしょうゆや砂糖、塩などの材料、まな板や包丁などの道具にあたるものです。

JDKはJava Development Kit(=Java開発キット)の略だよ

ステップ2のAndroid StudioはAndroidアプリを作るための部品や道具をひとまとめにしたものです。料理のうちでもケーキ作りという特別な目的のためにはバニラエッセンスやチョコチップなどの材料、ペストリーボード(生地がくっつきにくい台)や口金(飾り付けのクリームを絞るために使う)などが必要です。それと同じように、Androidアプリを作るための特別な部品や道具を揃えるというわけです。

最後のステップ3では、パソコンの画面上にAndroidスマートフォンやAndroidタブレットの画面を表示して、そこでアプリを実行するための道具を揃えます。パソコンの中にあたかも(仮想的に)、Android機器があるかのような働きをするソフトウェアなので、「仮想」デバイスと呼ばれます。なお、デバイスとは装置という意味です。

ただし、ステップ2でAndroid Studioをインストールすると、ステップ3のAndroid仮想デバイスもあわせて用意されます。したがって、大きな流れとしてはステップ1のJDKのインストールとステップ2のAndroid Studioのインストールだけです。

ところで、ケーキを作るには、材料や調理器具を揃えるのにずいぶんとお金がかかります。Androidアプリを作成するにも……と不安になる人がいるかもしれませんが、ご安心ください。Androidアプリを作成するための部品や道具はインターネットからすべて無料でダウンロードできます。

ここでは、以下の環境を利用した場合の手順を示します。MacOSの場合はここから、Windowsの場合はここから始めてください。

OS ブラウザー JDK Android Studio
MacOS 10.10.2(Yosemite) Safari 8.0.3 Java SE 8u31 Android Studio v1.1.0
Windows 8.1 Pro Internet Explorer 11.0.16 Java SE 8u31 Android Studio v1.1.0
この記事が書籍になりました!
イラストでよくわかるAndroidアプリのつくり方—Android Studio対応版

羽山 博/めじろまち 著
価格:2,200円+税
発売日:2015年6月5日発売
ISBN:978-4-8443-3813-0
発行:インプレス

イラストでよくわかるAndroidアプリのつくり方—Android Studio対応版

プログラミング未経験でも大丈夫! Android Studio対応のAndroidアプリ開発入門、決定版。好評だった前作『イラストでよくわかるAndroidアプリのつくり方』に改訂版が登場。親しみやすいイラストやステップバイステップでの丁寧な解説といった基本コンセプトを踏襲しつつ、最新版のSDKや、Androidの新しい開発環境である「Android Studio」に対応させました! Androidのプログラムを作りながら、自然にJavaというプログラム言語の知識が身につくようになっています。

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著者
羽山 博(はやま ひろし)

京都大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業後、NECでユーザー教育や社内SE教育を担当したのち、ライターとして独立。ソフトウェアの基本からプログラミング、認知科学、統計学まで幅広く執筆。読者の側に立った分かりやすい表現を心がけている。2006年に東京大学大学院学際情報学府博士課程を単位取得後退学。現在、有限会社ローグ・インターナショナル代表取締役、日本大学、青山学院大学、お茶の水女子大学講師。 最近の趣味は書道、絵画、ウクレレ、ジャグリング、献血。

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