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連載: 

第1回:ORACLE MASTERの資格とその必要性

2016年12月6日(火)
野村 達也
ORACLE MASTERの取得を目指した連載の第1回となる今回は、この資格の概要とその必要性について解説する。

皆さん、こんにちは! 日本オラクルの野村と申します。このたび、ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12cの資格取得を目指した連載の執筆を担当いたします(全9回の予定です)。現在最新のOracle Databaseのバージョンは12cですが、バージョンが上がるごとにORACLE MASTERの試験も難易度が上がってきています。この連載では試験の傾向やポイントを絞った上で、よく出題される問題や少し難易度が高い問題などをピックアップして解説していきたいと思います。これから資格取得を目指している方や、試験を受けたけど残念ながら合格できなかった方、一緒に学習して合格を目指していきましょう!

まず第1回目はORACLE MASTERという資格の説明に加え、学習用の環境構築方法とその重要性について説明します。2回目以降は、問題を解きながら解説をしていく予定です。

資格勉強のために自由に使用できるDB環境を準備しよう(重要)

ORACLE MASTERという資格

まずはこれから立ち向かう強敵(?)であるORACLE MASTERという資格がどのようなものであるか、知っておきましょう。おかげさまで、国内のリレーショナルデータベースソフトウェア市場においてOracle Databaseは、現在のところ約50%を占めています。それに伴う形で、ORACLE MASTERの資格は業界内で非常に高い認知度と評価をいただいています。そのため、この資格を取得することで、自らのモチベーションアップはもちろんのこと、ご自身の市場価値を大きく高めることができます。その結果、例えば就職活動を有利に進めたり、あるいは競合他社企業との差別化を図ったりすることが可能になるなど、様々なメリットが得られます。

「ORACLE MASTERを取得している人が在籍している企業なら、安心して任せられる!」

というような信頼をお客様から得られるということですね。

では、今回の連載でお話するORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12cという資格は、どのような位置づけになっているのでしょうか? 以下の図をご覧ください。

ORACLE MASTER Oracle Database 12cの資格体系

ORACLE MASTER Oracle Database 12cの資格体系

ORACLE MASTERの各資格は、下からBronze、Silver、Goldと続き、最高峰がPlatinumとなっています。上に行けば行くほど試験の難易度も上がっていきます。Gold試験までは選択式で問題を解いていくことができますが、Platinum試験は実技試験ということもあって非常に難易度が高い資格となっています。しかし難易度が高いということは…… 裏を返せば、資格を取得した暁には

「自分はOracle Database のエキスパートだ!!」

と証明することになりますよね。

皆さまには、ぜひこのピラミッドの最高峰であるPlatinumまで目指していただきたいと思いますが、Bronze資格の取得というのは、そのための非常に重要な第一歩といえるでしょう!

ORACLE MASTER Bronzeは簡単か?

では、ピラミッドの一番下に位置するORACLE MASTER Bronze 12cという資格は、簡単に取得できるのでしょうか? 結論から言うと答えは「No!」です。まずBronze 12cの資格を取得するためには、以下の2種類の試験に合格(※1)する必要があります。

【DBA】

  • Bronze DBA 12c(試験番号:1Z0-065-JPN)

【SQL】

以下の3つのうち1点

  • 12c SQL基礎[12c SQL](試験番号:1Z0-061-JPN)(オンライン対象試験)
  • 11g SQL基礎[11g SQL](試験番号:1Z0-051-JPN)(オンライン対象試験)
  • Bronze SQL基礎I[Bronze SQLI](試験番号:1Z0-017-JPN)(オンライン対象試験)

※1 過去バージョンの資格をすでに取得されている場合、取得済の資格によってはSQL試験が免除となる場合があります。各試験の詳細(試験時間、出題数、合格ラインなど)及び移行パスについて確認したい方は、Oracle Universityのサイトをご確認ください。

http://education.oracle.com/jp/

なお、この連載のSQL試験の解説では、最新バージョンである12c SQL基礎[12c SQL](試験番号:1Z0-061-JPN)について解説いたします。

データベース管理者として必須となるアーキテクチャの習得と、DB内のデータを扱うためのSQLの習得を目的とした試験となっています。どちらも基礎的な内容に見受けられますが、安易に考えて臨んではいけません!

何を隠そう、実は私、今はPlatinum資格を保有していますが、これまでのORACLE MASTER試験で唯一落ちたことがあるのが、BronzeのSQLなのです……

「え?じゃあBronzeってPlatinumと同じぐらい難しいの!?」

と思うかもしれませんが、そういう意味ではありませんのでご安心を(笑)。

筆者が試験に落ちたのは「SQLは普段からある程度扱っているし大丈夫だろう」と安易に考えて臨んだことが原因です。しかし、それを差し引いて考えてもBronze 試験は、なめてかかると痛い目に合いますよ。ではどのように勉強すればいいのでしょう? それは、これから説明していきましょう。

勉強方法について

資格試験というと、まずは問題をたくさん解くという勉強方法が皆さんの中に浮かぶのではないでしょうか。ORACLE MASTER Bronzeについては問題集が市販されているので、それらを活用して問題をたくさん解いてみるというのは有効な勉強方法だと思いますが、問題を解いていく過程でよく理解できない部分や、操作のイメージが沸いてこないなど、様々な不明点が出てくるのではないかと思います。その際に重要なのは必ず実機での確認、つまり実際にOracle Databaseを使って動作検証を行って理解を深めていくというプロセスです。これが非常に大事になってきます。

この実機操作での確認というのはBronzeのDBA、SQLの両試験だけではなくSilver、Gold、Platinumのすべての試験においても同様に重要です。もっと言ってしまうと、試験勉強だけにとどまらず真のデータベースエキスパートを目指すために「不明点は必ず実機を使って確認していく」これを忘れないようにしてください。

筆者が過去にBronze試験に落ちたのは、実機操作をほとんど行わなかった…… これが大きな要因だったと思います。

ちょっと試験の話とは離れますが、本当に重要な内容になりますので、実機を使った操作がどれだけ大切なのか、筆者の体験談を踏まえてもう少しだけ説明します。

筆者は過去に新人教育なども請け負った経験がありますが、質問を受けたときには「実機で確認した?」という言葉をかなりしつこく使いました。実機操作に慣れてない新人の時期には確認操作に時間がかかりますし、「答えを知っているなら教えてくれれば……」と思った人もいたかも知れません。しかし、実機を使い不明点を確認していった人と、書籍や人に聞いて答えだけを得ていた人とでは、確実に差がつきます。筆者の経験上、大体3年目ぐらい経てば、スキルレベルの差はもう歴然です。実機を使って学習した人は、様々な事案やトラブル案件など、臨機応変に対応ができる応用力を確実に発揮できます。こうなってくると、検証作業のスピードも差が出てくるわけですから、時間が進むにつれてレベルの差は開いていく一方という感じになりますね。

苦労して導き出した答えというのはなかなか忘れません。また答えにたどり着くまでの道のりにもいろいろな付加価値があり、それもまた知識となって蓄積されていきます。仮にちょっと忘れてしまったとしても、実機操作ですぐ思い出せることが多いです。

左のように簡単に解答を得るよりも、右のように最初は時間がかかっても実機を操作して理解するほうが、はるかに多くのものを得られる!!

左のように簡単に解答を得るよりも、右のように最初は時間がかかっても実機を操作して理解するほうが、はるかに多くのものを得られる!!

書籍で調べることや人に聞くという行為自体が悪いわけではありません。ただ皆さんには、不明点などは一度実機でも確認するぞという「癖」をぜひ身につけておいてほしいと思います。

学習用の環境を構築しよう!

さて、実機での確認がいかに重要であるか、ご理解いただけたと思います。しかしながら、いざ実機を使って勉強しようと思っても、お客様の環境を使うわけにはいきませんし、仮に自分の会社に検証用のデータベースがあったとしても、なかなか自由には使えないことが多いでしょう。そこで何をやっても怒られない自分だけの自由な検証機を構築しましょう!

Oracle Technology NetworkというOracleのサイトがあり、こちらから評価版のOracle Databaseを無償でダウンロードできます。

Oracle Technology Network(OTN)

こちらのサイトでは、製品のダウンロードだけでなく様々な技術情報も取得できます。これを機会にぜひ登録をしていただき、有効に活用してください。以下、製品のダウンロード方法について順を追って説明します。

1. Oracle Technology Network(OTN)のTOPページからダウンロードを選択

ダウンロードを選択

ダウンロードを選択

2. ライセンスに同意をして該当製品をダウンロード

今回はWindows版のOracle Databaseをダウンロードします。File1、File2を選択してください。製品のダウンロードの前に、ユーザー登録が必要になります。

Windows版を選択

Windows版を選択

3. インストール

製品のダウンロードが完了したら、Oracle Databaseソフトウェアのインストールとデータベースの作成を行います。こちらの作業の際に参考となる資料も用意しましたので、ご活用いただければと思います。

Oracle Database 12c Release 1のインストールとDB作成

またOracleのインストレーション・ガイドのマニュアルも参考に実施するといいでしょう。

Oracle® Databaseインストレーション・ガイド 12cリリース1(12.1)for Microsoft Windows

今回はWindows版のOracleを使用して学習を進めていきますが、Linux版のような他のOSの環境を使用したいということであれば、無償のOracle VM VirtualBoxを活用することで簡単にご使用のパソコンの中に別のOS環境を構築できます。こちらについてもOracle Technology Network(OTN)からダウンロード可能ですので、ぜひ挑戦してみてください!

次回に向けたお話

さて、第1回はORACLE MASTERという資格の説明と、次回以降使用するための環境構築を行いました。次回からはSQLに焦点を当てて、実際に問題を解きながら解説していきます。合格目指してしっかりと学習していきましょう!

OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

日本オラクル株式会社 オラクルユニバーシティ研修部 シニアインストラクター

日本企業にて、某国産データベースのサポート業務を行った後、オラクルデータベース製品を扱う仕事に携わる。緊急トラブルや現地対応の業務、パフォーマンステストなどの構築作業を経て、日本オラクルへ入社。日本オラクルではオラクルユニバーシティ研修部に所属し、オラクルデータベース関連のコースを幅広く担当。また、各種ORACLE MASTER資格の試験対策も手がけている。業務外ではお酒(ワイン, 日本酒 etc..)をこよなく愛し、一度お店にいくと顔を覚えられるほどの酒豪でもある。

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