運用中によく起こる問題とは?

2008年8月19日(火)
堀内 敬子

スタートページ作成のコツ

 例えば、クライアントの事業がペットフードメーカーで、Webサイトはその製品のひとつである「高級キャットフードの紹介」のサイトだとします。Webサイトの目的は、「消費者への認知や説明」「ブランド力のアップ」「小売店のサポート」などが挙げられます。

 運用で、日々の更新は必要ありませんが、月ごとにアクセス解析を行い、それに基づく改修を翌月に実施していきたい、半年ごとにトップページのリニューアル、1年ごとにサイト全体の見直しをしたいという計画があります。それをスタートページにまとめてみましょう。

 構成の例は、図2をご覧ください。複数ページあったとしても、あえてサイドナビゲーションは外し、シンプルに見せます。2カラムで左側が情報の表示やリンク、右側が連絡やスケジュールなどコミュニケーションに関するものを表示しています。

 スタートページ作成のコツは、コンテキストに注目することです。情報の種類ではなく、文脈・状態・条件などのコンテキストを元に分類していくことで、目的を持った閲覧がしやすくなります。プロジェクトごとに閲覧頻度の高いものを上におきましょう。

構成サンプル

 この構成例を元に、スタートページのサンプル(http://sites.google.com/site/prjsamplestartpage/)を作成いたしました(2008年8月現在)。

 まず、左サイドから詳しく見ていきましょう。一番上にある「関連ニュース・クチコミを調べる」は、ブログ検索結果のfeedをiGoogleのRSSリーダーのガジェットで読み込んで表示させています。feedならば何でも表示できますので、関連性の高いブログやWebマガジン、ニュースなどを読み込んでもいいでしょう。表示件数や色・サイズなど調整できます。

 次に、「アクセス解析」を見るための場所です。アクセス解析ツールや解析に関連したサイトへのリンクを作ります。例えば、Google Analyticsなら定期的にレポートをメールする設定にできますので、届いたファイルを「File Cabinet」ページにアップしていきます。最近アップしたファイルは、ダッシュボードとして表示することができます。

 その下に「更新時」「月次定期報告のための調査項目」「トラブル時」などが続きます。このようにコンテキストに由来した見出しにすることで、逆引きリファレンスのように、必要なときに必要な情報がすぐに探せるようにしています。

有限会社アズ・シーツー
代表取締役。出版社、Web制作会社勤務、フリーランス等を経て、2005年にWeb制作会社、有限会社アズ・シーツーを設立。結果を出すことにフォーカスしたWeb制作・運営を行う。雑誌「Web Site Expert」(技術評論社)にて連載中。他、不定期で執筆・講演等。http://asc2.biz/

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