運用中によく起こる問題とは?
スタートページ作成のコツ
例えば、クライアントの事業がペットフードメーカーで、Webサイトはその製品のひとつである「高級キャットフードの紹介」のサイトだとします。Webサイトの目的は、「消費者への認知や説明」「ブランド力のアップ」「小売店のサポート」などが挙げられます。
運用で、日々の更新は必要ありませんが、月ごとにアクセス解析を行い、それに基づく改修を翌月に実施していきたい、半年ごとにトップページのリニューアル、1年ごとにサイト全体の見直しをしたいという計画があります。それをスタートページにまとめてみましょう。
構成の例は、図2をご覧ください。複数ページあったとしても、あえてサイドナビゲーションは外し、シンプルに見せます。2カラムで左側が情報の表示やリンク、右側が連絡やスケジュールなどコミュニケーションに関するものを表示しています。
スタートページ作成のコツは、コンテキストに注目することです。情報の種類ではなく、文脈・状態・条件などのコンテキストを元に分類していくことで、目的を持った閲覧がしやすくなります。プロジェクトごとに閲覧頻度の高いものを上におきましょう。
構成サンプル
この構成例を元に、スタートページのサンプル(http://sites.google.com/site/prjsamplestartpage/)を作成いたしました(2008年8月現在)。
まず、左サイドから詳しく見ていきましょう。一番上にある「関連ニュース・クチコミを調べる」は、ブログ検索結果のfeedをiGoogleのRSSリーダーのガジェットで読み込んで表示させています。feedならば何でも表示できますので、関連性の高いブログやWebマガジン、ニュースなどを読み込んでもいいでしょう。表示件数や色・サイズなど調整できます。
次に、「アクセス解析」を見るための場所です。アクセス解析ツールや解析に関連したサイトへのリンクを作ります。例えば、Google Analyticsなら定期的にレポートをメールする設定にできますので、届いたファイルを「File Cabinet」ページにアップしていきます。最近アップしたファイルは、ダッシュボードとして表示することができます。
その下に「更新時」「月次定期報告のための調査項目」「トラブル時」などが続きます。このようにコンテキストに由来した見出しにすることで、逆引きリファレンスのように、必要なときに必要な情報がすぐに探せるようにしています。