インタラクティブ広告局(IAB)が委託された最新の調査により、米国ではIoT技術がかなり探求されており、国民の2/3近くが、少なくともひとつは、IoTデバイスを保有していると報告された。
この調査で、米国の62%の消費者がIoTギズモを保有していることがわかった。これはMARU/VCR&Cによって実施されたもので、1200名以上の米国成人が対象となっている。
保有されるコネクテッドデバイスでもっとも多かったものは、スマートTVとストリーミングデバイス(全体の47%)であり、次に活動量計 (24%)、Web接続できるホームコントロールデバイス(17%)という順だった。
IoTデバイスの保有者のうち、18-34歳の子持ち夫婦がもっとも多かった。この層は世帯収入が国民平均の5万ドルより多く、大卒である傾向がある。IABにとって心強いことといえば、回答者の65%がIoTデバイスの画面で、広告を受け取る意思があると答えたことだ。
「IoTの活用と認知度が活発に伸びていることが、消費者の興味をあおっている状況である。ブランドはこの状況に注目するべきだろう」と、IABの最高執行責任者 パトリック・ドーランは言う。
「自分のデバイスで広告を受け取ることにオープンなIoTユーザに働きかけるため、広告主は”おまけのインセンティブ”について考えなければならない。普及が継続し、マーケティング担当者もIoTを戦略に組み込むことを学んでおり、IoTの未来は非常に明るいものだと考えている。」
IoTでもっとも購入したいものとは?
米国での調査の結果、もっとも購入したいIoTデバイスは、スマートTVとストリーミングデバイス(39%)、コネクテッドカー(37%)、活動量計(32%)、有線のホームコントロールシステム(31%)の順だった。
特定のIoTデバイスの人気もさることながら、コンシューマウェアラブル市場では、暗い影を落としている分野がある。その分野としては、特にスマートウォッチが挙げられる。IDCによる最新の調査では、2016年第三四半期の世界中のスマートウォッチの出荷量は、その前の同時期と比べて52%下落したという。
利益の縮小に直面したスマートウォッチメーカーは、PebbleがFitbitに買収されたように、事業を整理することになるだろう。
TAYLOR STEWART
[原文4]
関連記事
IIoT市場を“制覇”するのは中国? エコノミスト誌が語るそのポテンシャルと落とし穴
2016年8月16日 7:00
Apple Watchが牽引、ウェアラブル市場は60億ドル超規模へ
2016年8月1日 9:10
IoTで人が死ぬこともあるのではないか?
2016年12月23日 7:00
「動画コンテンツ」には200億ドル規模のチャンスが眠る – IoTが市場にもたらす「チャンスとリスク」とは
2016年8月2日 7:00
拡張する「スマートフォン機能」が3兆ドルの巨大IoT市場を“侵食”する
2016年9月12日 22:00
いずれスマホは捨てられる? ウェアラブルの可能性に夢見るユーザとそのリスク
2016年7月7日 8:48
バックナンバー
この記事の筆者
筆者の人気記事
進む「スマートダスト」研究、小型化するセンサーが人類にもたらす影響の大きさ
2016年9月3日 7:00
Amazonは世界一の失敗をする企業だ
2016年4月19日 7:00
ストレス社会の救世主! 新アプリ『Mindset』でストレスコントロールが可能に
2016年6月15日 9:14
話題の「フォグコンピューティング」、エッジコンピューティングとどう違う?
2016年8月13日 7:00
Arduino vs. Raspberry Pi:あなたにぴったりのDIYプラットフォームはどっち?
2017年11月17日 6:00
完全な透明性は本当にいい事なのか?
2015年7月17日 15:00
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。