【IT業界】転職の面接でよく聞かれる10の質問とその対策
転職でよく聞かれる質問を厳選して紹介しています。
初めて転職活動をする人は、「なぜその質問をするのか」「どう答えれば良いのか分からない」と思っている方も多いでしょう。この記事では、インターノウス社でIT企業への転職サポートをされてきた兵藤さんにポイントをまとめてもらいながら解説しています。
NG例なども解説しているので、これから面接をする人はぜひ覚えておきたい内容でしょう。
なお、本記事は、TechAcademyキャリアの転職支援の実績をもとに執筆しています。
目次
前職についての質問
–前職の退職理由は何ですか?
採用担当者が見ているポイント
・未経験であれば、どういう思いでこの職種を目指そうと思ったのか
・マイナスな退職な理由ではないかどうか
実績があまり無い仕事にこれから就く場合、「将来こうなりたい」と具体的なエピソードを話しましょう。
NG回答例
「給与が低い」 「手に職をつけたい」
「手に職をつけたい」という回答は意外と多いですが、他の職種でも良いという見られ方をするので、思っていても言わない方が良いです。
エンジニアを目指しているのであれば、好きなゲーム名やサービス名をあげて、自分でも作りたいと思った具体的なストーリーを話すと良いでしょう。
–今までの仕事で不満に感じることはありましたか?
回答する上での重要ポイント
・他責になることは絶対言わない
・自分がもっと出来たという自身への不満はOK
採用担当者も採用した後にどういう働き方をするのか見ています。「能動的に働けます」というアピールにつながるようなエピソードを話すようにしましょう。
–今まで辛かったことと、それをどう乗り越えましたか?
回答する上での重要ポイント
・ストーリー性が大事(辛かった出来事を具体的に話す)
・辛かったことを乗り越えれた理由、きっかけ、
「すごく」「とても」頑張ったではなく、問題を解決するのにどれくらいの時間を費やしたのか数字で説明する必要があります。
NG回答例
「上司が厳しかったから我慢した」
「我慢」というのは何かの問題解決ではないので、自分でアクションを取って乗り越えた事例を話しましょう。
転職活動における質問
–当社を志望した理由は何ですか?
回答する上での重要ポイント
・自社事業:自社サービスのどういうところを魅力に思ったのか伝える
・受託事業:「自分が成長できると思ったから」など会社の考え方と自分の目標がマッチしたことを伝える
NG回答例
「東京都内で働きたい」など、IT業界すべてに該当するもの
誰しも「立地」「給与」「福利厚生」などの基準で判断していると思いますが、入社した時点で達成できてしまう志望理由は言わない方が良いでしょう。
–他に受けている企業はありますか?
採用担当者が見ているポイント
・他に受けている会社を聞いてどれだけ一貫性を持っているか
例えば、Webエンジニアとして働きたいと思っている人は、様々な企業を受けているかもしれませんが、同業の会社を一例で話すと良いでしょう。
–転職先を選ぶ上で、重視していることは何ですか?
回答する上での重要ポイント
・会社のビジョンや理念と自分の目標にどれだけマッチしているか伝える
上記の質問とも重なりますが、メディアであればメディアで、ゲームであればゲームで自分が目指しているものを持っておくことが重要です。
「スピード感を持って仕事ができる」や「自分の意見を言いやすい」など、会社の方向性を理解した上で、共感ポイントを話すようにしましょう。
–入社後にやりたいことはありますか?
回答する上での重要ポイント
・企業のサービス(システム開発)に携わりたいことを伝える
エンジニアであれば「プログラミングを身に付けたい」と考えている人が多いと思いますが、会社の規模やタイミングによっては、開発以外の業務にもアサインされる可能性があるので、「最初は任された仕事はなんでもやりたい」と前のめりな姿勢を見せる方が良いでしょう。
NG回答例
エンジニアを目指してるのに「企画をやりたい」
「将来的には企画も携わりたい」という意識であれば、成長意欲が見られて良いと思いますが、ある仕事に対してこだわりを持ち過ぎていると採用に繋がらない可能性も高くなります。
働くスタイルに関する質問
–将来のキャリアプランはありますか?
回答する上での重要ポイント
・自分のゴールを決め、何年かけるのかを時間軸で伝えること
例えば、「5年後にプロジェクトリーダーになろうと思っていて、1年後にJavaのシステム開発に携わって1人で何でも開発できるようにする。3年後は直接クライアントと会話ができるレベルになりたい」というように具体的なゴールを時間軸とともに話すと良いでしょう。
NG回答例
「フリーランスを目指している」
副業を推奨しているような企業では、プラスに評価されるかもしれませんが、「すぐに独立してしまうかも」とマイナスイメージを持つ採用担当者も多いので、「社内で事業を作れるようになりたい」と伝えた方が良いでしょう。
–仕事をする上で大事にしていることはありますか?
回答する上での重要ポイント
・「自分が目標としていることができるようになる」「こういうサービスを作れるエンジニアになりたい」という自己実現を見せることが大事
営業職であれば、大きな成果を残すこと、エンジニアやデザイナーであればスキル面でレベルアップをすることなど、仕事をしている中でモチベーションの源泉となる部分を話すことが重要になります。
NG回答例
生活をするため
より主体的に働くためにどんな目標を持って仕事をしているのか伝えましょう。
–普段どういう風に情報収集をしていますか?[エンジニア・デザイナー向け]
採用担当者が見ているポイント
・思考性
エンジニア・デザイナーとして働くのであれば、新しい情報やトレンドのキャッチアップは必須です。
IT企業で働くのであれば、ITmedia/CNET/TechCrunch Japan は最低限見ておきたいWebメディアでしょう。
NG回答例
「Yahooニュースを見ている」
IT業界に関する話題を配信しているニュースメディアを読んでおくと良いでしょう。スマートニュースなどでまとめて読んでおくことをおすすめします。
最低限おさえておきたい話し方3箇条
- 結論から述べる
- 声に抑揚をつける
- 相手の目を見て話す
特にエンジニアやデザイナーなど人とコミュニケーションを取ることが少ない職種でも面接での話し方はチェックされています。
どれだけスキルがあってもきちんと会話ができなかったり、メリハリのある話し方ができないと採用は難しいと感じる採用担当者もいます。
よく聞かれる質問事項と回答のポイントをまとめてみました。
企業側がどういう意図でその質問をしたのか教えてくれるわけではないので、ぜひ知っておきましょう。回答文については、正解があるわけではありません。
自分の経験や目標を話して採用される人材になりましょう。
お話をお伺いしたキャリアコンサルタント
インターノウス株式会社 兵藤さん
海外の大学へ進学。学生時代に留学斡旋事業を展開し、留学生の支援や海外インターン支援を担当。
その後、インターノウスに参加し、事業部マネージャーとして求職者へのキャリアコンサルティング、就職支援を行っている。
PHPプログラミングやLinuxサーバー構築の経験があり、未経験者への教育も実施している。
ITエンジニアの転職サイト『プロエンジニア』を運営。
また、IT業界は今後も伸び続ける成長産業であり、ビジネス職であってもエンジニアやデザイナーとコミュニケーションが取れる人材が今後求められます。そのためのスキルとしてプログラミングはこれからより求められるでしょう。
TechAcademyでは、IT業界で活躍したい方向けに無料でプログラミングを学び、転職支援も受けられるTechAcademyキャリアというサービスがあります。
専門知識を効果的に学び、プロのコンサルタントの支援のもと行う転職活動でより自分にあった企業と出会ってみませんか。
IT業界でキャリアアップを目指したい方はぜひTechAcademyキャリアをご覧ください。
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