Webサイトの安定稼働に向けて
Webサイト管理に役立つWeb上のサービス
最近は専門のエンジニアでない方々がWebサーバーを管理する機会が増えてきており、それに合わせてWebブラウザ上で手軽に使える支援ツールが提供されるようになってきました。連載の締めくくりに、筆者が常用しているサービスを4つ紹介します。
1つ目は、「DATAHOTEL PATROL(http://patrol.datahotel.ne.jp/)」です。
先日公開されたばかりの、ライブドア系列のサーバー監視サービスです。定期的にWebサーバーにアクセスし、反応がなかったりエラーが発生したときにメールで知らせてくれます。Webページの監視のほか、pingによる監視やドメイン名解決の監視もできます。
2つ目は、「mon.itor.us(http://mon.itor.us/)」です。
こちらはWebページ専門の監視サービスです。単なる死活監視だけでなく、ダッシュボード風の画面でレスポンスタイムなどの情報をグラフ表示してくれるので、Webサーバーの負荷状態もある程度把握できます。
3つ目は、「Just ping(http://just-ping.com/)」です。
多数のロケーションからpingを打った結果をレポートしてくれます。さまざまな国からのレスポンスタイムがわかるほか、ネットワークトラブルの際の原因究明にも役立ちます。
4つ目は、「DNS stuff.com(http://www.dnsstuff.com/)」です。
「Free DNS Tools」のページで多数のネットワークツールが利用できます。特に「WHOIS/IPWHOIS Lookup」「IP Information」「Traceroute」は役立ちます。
これら以外にも探せばたくさん見つかると思います。うまく活用して、サーバー管理の手間を減らしていきたいですね。
最後に
これまで4回にわたり、サーバーサイドのさまざまな技術を紹介してきました。とにかくまずは興味を持っていただくことが重要と考え、コンテンツ制作に関連の深い部分にフォーカスして記事を構成したのですが、いかがでしたでしょうか。
あくまでエンジニアの視点からの意見ですが、やはりサーバーサイドの基礎的な知識を持ったデザイナーの方とは意思疎通がしやすく、一緒に働いていて、とても気持ちがいいものです。
もちろん、デザイナーの方がエンジニアを見るときも同様でしょう。それぞれの専門にとらわれずに互いの技術を学び合い、理解を深める。優れたプロダクトを生み出すために、とても重要なことです。この連載がそのような好循環を生み出すきっかけになれば幸いです。