クラウドネイティブデイズ始動!「CloudNative Days Fukuoka 2019」4月16日開催 #CNDF2019

2019年2月21日(木)
Think IT編集部

昨年2018年の4月と12月に実施された「JapanContainerDays(以降、JKD)」の後継イベントとして、2019年から新たに「CloudNative Daysシリーズ」が立ち上がりました。12月のJKDの基調講演で、東京だけではなく地方開催含めた全国展開を進めること、またイベントの主催をよりオープンな実行委員組織に移管することなどが発表されています。そして第1回開催であるCloudNative Days Fukuoka 2019のChair(実行委員長)である近藤氏からイベントに対する意気込みが届いたので紹介します。注目のセッション情報の一部もあわせてご覧いただければ幸いです。

クラウドネイティブの現状をひとまとめにした開発者のためのイベント「CloudNative Days Fukuoka 2019」いよいよ申し込みスタート! 早割は3/15まで

今年からCloudNative Daysへブランドを変更して1発目が4月の福岡です。現地で参加される方、福岡に支社や知り合いがいらっしゃる方など、ぜひ紹介してもらえると嬉しいです。クラウドネイティブのムーブメントを東京だけでなく地方からも一緒に盛り上げていきましょう!

そもそもクラウドネイティブとは?

クラウドネイティブというキーワードの源流は「Cloud Native Computing Foundation」という業界団体にあります。彼らが用意しているCNCF Cloud Native Definition(クラウドネイティブの定義)に最近、有志によって日本語訳も追加されました。クラウドからクラウドネイティブへ新たな時代に進もうとしているグローバルの流れに連動しつつ、日本からの有益な情報発信が期待されています。

CloudNative Days Fukuoka 2019開催にあたって

CloudNative Days Fukuoka 2019のChair(実行委員長)である近藤氏からイベントに対する意気込みが届いたので紹介したい。

CloudNative Days Fukuokaのチェアを勤めさせていただいてます近藤(@udzura)です。普段はRubyの別のコミュニティを主催したり、コンテナを自作したり(?)しています。

念願のクラウドネイティブイベントを福岡でも開けることとなり、本当に素晴らしいスピーカーの皆様をお呼びすることができました。まずは関係する皆様にお礼を申し上げます。

「クラウドネイティブ」ということばが流行の兆しを見せていますが、意識が高そうとか、結局PaaSとか使うって話では? とか、正直斜に構えておられるエンジニアも結構な数いらっしゃるのではないかと思っています。

僕は全然そうは思っていなくて、「クラウドネイティブ」の真の主役はオープンなソフトウェアの力だと思っていて、この界隈は海外でも日本でも今のオープンソース界隈のものすごい天才たちが参加している、とてもアツいフィールドだと考えています。そしてKubernetes、Prometheus、Envoy、Falco、などなどのCNCFソフトウェアは、今まで解決できなかった運用やインフラの問題を解決して、なおかつ僕らの考え方をちょっとだけ変えてくれるような興味深いプロダクトばかりです。また、これらのソフトウェアを活用すべく手を動かし試行錯誤をし、さらには様々な貢献もしている現場のエンジニアの活動もまた要注目です。

で、この動きは今はまだいい意味でわちゃわちゃしています。そこが福岡という、コミュニティの壁が薄くてカオスな土地にとてもしっくりくるものなんじゃないかなあなどと勝手に思っています。そんなわけで、まずはそのアツい話を聞きに是非いらっしゃってください!

Uchio Kondo (CNDF2019 chair) / GMO Pepabo

注目のセッション情報

飛び込もう、Cloud Nativeの世界

みなさんはCloud Nativeな開発、出来ていますか?『いや、それ以前にCloudNativeって何・・・?』という方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫、東京でも世界でも、みんなそんな感じです。でも、やらないのは余りに勿体ない。そう言い切れるくらい、重要な技術だと思っています。今回はCloud Nativeについて解説しつつ、まず何から始めるべきか、そして未来はどうなっていくか、お話します。
Kazuto Kusama (JapanContainerDays best speaker) / Pivotal

CacooのKubernetesによるマイクロサービスアーキテクチャ

ヌーラボのCacooチームでは、Kubernetesによるアーキテクチャのmicroservices化に取り組んでいます。今回は私たちCacooチームがmicroservices化によって解決しようとしている課題と取り組みの内容、その成果についてご紹介します。
Kohei Kimura / Nulab

コンテナと仮想マシン、敵か味方か!? Kubernetesのための最適なプラットフォームとは

仮想マシンより、より軽量な仮想化技術としてコンテナが注目を集めています。マイクロサービスに基づくモダンなアプリケーションを実現するための手段としてコンテナが多く使われるようになってきていますが、今後、全てのアプリケーションはコンテナ化されていくのでしょうか? また、コンテナを管理するためのオーケストレーションツールとしてKubernetesが多くの支持を集めていますが、Kubernetesを実行するプラットフォームはベアメタルを採用すべきなのか、それともハイパーバイザーを使った仮想環境を使うべきなのでしょうか? 本セッションではベストプラクティスを紹介しながら、これらの点について解説を行います。
Motonori Shindo / VMware

A story of migration from Docker-swarm to Kubernetes

本セッションでは我々のL7ロードバランサー開発プロジェクトにおいて、Docker-swarmからKubernetesへと移行した際に経験した事柄をお話します。 Docker-swarmの上で稼働していた我々のL7LBサービスは、ユーザーの実際の利用を通じて、思わぬトラブルやコンテナ技術ならではの課題に直面しました。これらを克服するために、L7LBのインフラとしてk8sを採用したわけですが、なぜk8sを採用したのか、どんな問題が解決できて、まだ解決できていない問題は何かということについてお話します。また、k8sを使ったL7LBサービスの開発などについても触れる予定です。 k8sの実戦投入を検討している方や、他のコンテナ・オーケストレーションシステムから次の移行先を探している方はぜひご参加ください。
Shigeyuki Fujishima / LINE Fukuoka

NoOpsを目指してKubernetesネイティブな物理データセンターを作るサイボウズの取り組み

Kubernetesにはコンテナ技術によるアプリケーション運用を実現するミドルウェアという面以外に、従来運用担当者が担っていたデータベース操作などを宣言的、自律的に実現するフレームワークという側面もあります。 事実、MySQLやElasticsearchといった慎重な運用操作を要するミドルウェアをKubernetes上で自律的に運用する仕組みが次々と開発されています。Kubernetes自身を除けば、いわゆるNoOpsの実現が近付いているわけです。 そこでサイボウズは残りの部分、すなわちKubernetes自身とKubernetesを動作させる物理サーバーを宣言的かつ自律的に運用する仕組みを開発するNecoプロジェクトを進めています。すでに物理サーバーとKubernetesの自律運用はほぼ実装が完了し、現在は Kubernetes クラスターの機能の拡充に取り組んでいます。 本講演ではNecoプロジェクトの全貌を紹介することで、NoOpsの実現方法について多数の実例を提示します。
Hirotaka Yamamoto / Cybozu

Self hosted Kubernetes with HashiCorp Vault

Self hosted Kubernetesにおいて各証明書の管理をHaschiCorp Vaultを利用し自動化する内容です(仮)
Tomohisa Oda / GMO Pepabo

前日にはJapanContainerDaysでも好評で完売した「1日でDocker/Kubernetesを基礎から学べる少数限定トレーニング」を実施します。

1日でDocker/Kubernetesを基礎から学べる少数限定トレーニング

10:00〜10:20(20min):【概要編】コンテナーを取り巻く市場動向
10:20〜12:00(60min):【環境構築】
12:00〜13:00(60min):【昼休憩】セットアップ補助(お弁当をご用意します)
13:00〜15:00(110min+10min):【基礎編】Docker基礎
15:00〜16:30(80min+10min):【基礎編】Kubernetes(オーケストレーション)
16:30〜17:30(60min):【実践編】Rancher & Kubernetes
市川 豊 / 株式会社エーピーコミュニケーションズ Technical Evangelist
クラウドネイティブの現状をひとまとめにした開発者のためのイベント「CloudNative Days Fukuoka 2019」
いよいよ申し込みスタート! 早割は3/15まで

今年からCloudNative Daysへブランドを変更して1発目が4月の福岡です。現地で参加される方、福岡に支社や知り合いがいらっしゃる方など、ぜひ紹介してもらえると嬉しいです。クラウドネイティブのムーブメントを東京だけでなく地方からも一緒に盛り上げていきましょう!

“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。

2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。

また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。

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