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  インタビュー

日本にもいよいよ「Cloud Native」の波が到来! Kubernetesを中心としたオラクルのエンタープライズ・クラウド活用のビジョンとユースケース

2019年6月28日(金)
高橋 正和

昨今エンタープライズのシステム開発においても、コンテナやKubernetesを中心としたCloud Nativeな構成の活用が進みつつある。それを背景に、オラクルがKubernetesやその周辺のマネージドサービスを展開し、急速にそのラインナップを拡充してきている。

エンタープライズシステムにおいてCloud Nativeが必要とされる背景や、それに対するOracle Cloudのサービス、そして実際にエンタープライズシステムをCloud Native化するユースケースはどのようになっているのだろうか。オラクルのキーパーソンに話を聞いた。

2019年は「Cloud Nativeなテクノロジーの
本番導入を真剣に考えていい時期」

まず、コンテナおよびKubernetes周辺のテクノロジーのこれまでの歴史と、それを踏まえた、エンタープライズ領域での採用に向けた今後の展望について、早川 博氏に話を伺った。

始まりは2013年のDockerの登場だ。Dockerは軽量・高速な仮想マシン(コンテナランタイム)の機能に加え、コンテナイメージの作成・配布のエコシステムを提供した。Dockerのもたらしたことに、優れた開発者エクスペリエンス、つまり「使いたいソフトウェアのコンテナを手軽に入手して、どんな環境でもすぐに動かすことができる」が挙げられる。また、それによって「システムの実行環境を高い再現性で繰り返し構築する、Immutable Infrastructureの実現手法にも大きな影響を与えた」と早川氏は指摘する。Dockerが登場したことにより、ソフトウェアシステムの開発手法の考え方が大きく変わったのである。

フリーランスのライター&編集者。IT系の書籍編集、雑誌編集、Web媒体記者などを経てフリーに。現在、「クラウドWatch」などのWeb媒体や雑誌などに幅広く執筆している。なお、同姓同名の方も多いのでご注意。

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