編集者ガチンコバトル、お勧めモデリング本!
モデリングを深く理解するための書籍はこれだ!
4月の特集「伝わる!モデリング」では、モデリングの基礎知識から現場で使えるノウハウまでを網羅的にお届けする。
本連載「土日に買って勉強したい『モデリング』本」では、モデリングに関する書籍情報を取り上げる。特集とあわせてぜひ一緒に読んでいただきたい。
第1週目となる今回は、特集テーマに合わせた各社お勧めの書籍を取り上げ、それぞれの担当編集者によるコメント合戦を展開する名物企画「編集者ガチンコバトル」だ。早速各社の編集者が手がけた「モデリング」に関する書籍を紹介していこう!
著者:平澤 章
発行:日経BP社
価格:1,680円(税込み)
発売日:2008年1月28日
要求モデリングのノウハウを体系的に整理
1冊目は日経BP社から発売中の「UMLモデリングレッスン 21の基本パターンでわかる要求モデルのつくり方」だ。タイトルの通り、要求モデリングのノウハウを21パターンにまとめており、体系だてて理解するにはうってつけの1冊だ。
お勧めコメントを寄せてくれたのは、日経BP社 出版局 編集第一部の高畠知子氏。高島氏は、「プログラムはなぜ動くのか」「ネットワークはなぜつながるのか」「オブジェクト指向でなぜつくるのか」などの「なぜ シリーズ」さらには「ピープルウエア」「デスマーチ」「ソフトウエア開発に役立つマインドマップ」などの人気書籍を手掛けた敏腕編集者だ。
「本書は、UMLでユーザの要求からシステム像をモデル化するときに、最も利用するクラス図の使い方を解説した本です。最大の特徴は、モデリングのノウハウを21のパターンとしてまとめたことです。
モデリングの技術は、経験やセンスが重要で、ノウハウとして体系化しにくいというイメージがあります。しかし、実際の開発の現場で同じよう なモデルを作るシーンがたびたび登場することに気づいた著者が、ノウハウをパターンとして取り出したのが本書です。15年を超えるモデリング経験から生ま れた21のパターンは、初心者から上級者までフル活用できるものばかりです。自分の書いたモデルを見直す指針ともなります。
また、本書は演習問題を中心にした構成で、まずは自分で考えて選択肢から答えを選んでもらいます。その後、解説を加えながら、パターンを紹介していきます。考えることでモデルの細部に注意が払え、確実に力をつけていけるのも本書の魅力です」
なるほど、演習問題を解けば、わかったつもりでわかっていないところがチェックできて心強い。次は、豆蔵のあのシリーズが登場!