いま注目のExt JS
美麗かつ高機能なUIコンポーネントが満載のExt JS
Ext JSは日本では実際の利用例はまだ少ないですが、今後使われていくことが増えるであろう注目のAjaxライブラリの1つです。
Adobe Airのベータ版の時にサンプルアプリケーションとしてHTMLベースでできたRSSリーダー「Fresh」のデモがありましたが、実はそれはExt JSで作られていました。
Ext JSは当初、YUI(The Yahoo! User Interface Library)用の拡張ユーティリティ「yui-ext」としてJack Slocum氏により開発がスタートしました。その後、YUIのほかにベースライブラリとしてprototype.jsやjQueryもサポートするようになり、名前が「Ext JS」となり、さらに現在では独自のベースライブラリも用意され、ほかのライブラリに依存せずに、Ext JS単体でも開発できるようになっています。
Ext JSの最大の特徴は、美麗かつ超高機能なUIコンポーネントが充実していることです(図1)。アプリケーションを機能させる上での基本UIコンポーネントはすべてそろっていると言えるでしょう。
また、デザインテーマも持っており、デフォルトのEXT-Blueのほか、Gray、Vistaなどのテーマも含まれています。ユーザによって作成されたスキンも公開されています。
オフィシャルサイトにあるサンプルを見ると、Ext JSのすごさが体感できると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
最新のExt JSのバージョンはver 2.1で、さらにExt JS3.0のアナウンスも行われました。サンプルの画像しか見ることができませんが、Office2007で導入されたリボンインターフェースのようなルックアンドフィールを実現することができるようです。
早速ダウンロードしてみよう
Ext JSはこちらからダウンロードできます。ダウンロードされるファイルは27MBとかなりの容量ですが、豊富なサンプルファイル、ドキュメントなどが充実していますので気軽に試すことができます。
ダウンロードしたファイルの「ext-2.1/examples」の中に大量のサンプルファイルが入っています。基本的にローカルでも動くサンプルがほとんどですが、いくつかサーバ上でないと動作しないものもあります。
Ext JSのライセンスには、LGPLのオープンソースライセンスと商用ライセンスのデュアルライセンスになっています。商用ライセンスに関してはこちらをご覧ください。有料サポートも存在するようです。
Ext JSは2008年4月21日にオープンソースライセンスをLGPLからGPL v3に変更があり、コードの変更を行った場合、変更したコードをExt communityに提供する必要があります。