JavaScriptでフォームを自由に操る

2008年5月27日(火)
須田 超一

入力データのチェック(空白チェック)

まず、名前とメールアドレスを入力するフォームを作ります(リスト1)。イベントハンドラとしては、「onblur」を使用することにします。

「onblur」は、入力が終わって、フォーカスが外れた時、すなわち、次の入力などに移った時を感知してJavaScriptを呼び出します。よって、入力が終了したタイミングを感知することができます。

さらに、エラーメッセージを書く領域を設定しています。id属性が「errName」になっているところは、名前の入力チェックの時にエラーメッセージを表示する領域、id属性が「errMail」のところは、メールアドレスの入力チェック時にエラーメッセージを表示する領域になっています。

リスト2のJavaScriptでは、checkName()関数で、名前のチェック、checkMail()でメールアドレスのチェックをしていますが、この段階では、空欄(何も入っていない)かどうかのチェックをしてデータが入ってない場合に、エラーメッセージを赤文字で出力する処理をしています。innerHTMLプロパティを使ったHTMLへの書き出し方法は、第1回を参考にしてください。

ここまでの内容は、index9.htmlで動作確認することができます。

図2:入力データのチェックについて(クリックで拡大)

入力データのチェック(正規表現によるチェック)

先ほど、正規表現について学びましたので、早速使ってみましょう。

正規表現で、厳密にメールアドレスをチェックすると、非常に難解な正規表現になってしまうということと、正規表現で完全にメールアドレスをチェックすることはできないので、ここでは、練習用の簡易的な正規表現でメールアドレスをチェックしていきます。

正規表現を使って、文字列をチェックする時は、match()というメソッドを使って、「調べたい文字列.match(/正規表現/)」の書式で記述します。

リスト3では、str_mail.match()をif文の中に入れて判定させています。match()というメソッドは、正規表現にマッチしていれば、配列を返し、そうでない場合(正規表現と一致しない場合)は、nullを返します。nullは、値が存在しないという意味になり、これは、false(偽)と判定されます。

よって、メールアドレスの正規表現を使って、値が正規表現と一致しない場合は、エラーメッセージを画面に出すようにinnerHTMLを使って書き出します(リスト3)。また、index10.htmlで確認することができます。

正規表現の使用法についての詳細は、正規表現をJavaScriptで使う方法を参考にしてください。

株式会社ITコア R&Dグループリーダー/有限会社グローバルイーネットワーク 代表取締役

有限会社グローバルイーネットワーク代表取締役。ITコアでは、クラウドサービスやオープンソースの研究開発に従事。株式会社東芝で半導体メモリの開発やシステム開発を経験後、南カリフォルニア大学やボンド大学のビジネススクールで経営学を学びMBA取得。
ITと経営戦略を武器にして、多方面で事業活動を展開中。 2011年は、バルーンアート事業を立ち上げます。デジタルハリウッド講師(PHP/Ajax)。 アメブロはこちら

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