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Gaucheで超高生産性Webアプリ!

2008年6月20日(金)
吉田 裕美

テンプレートエンジンを使ったWebアプリケーション

 図2に、テンプレートエンジンを使ったWebアプリケーションのrender関数を示します。では、レベルが下(コードの最後)の方から説明していきましょう。

expand-templ、templ-render、templ-render関数

 expand-templ関数は、テンプレートの文字列を受け取り、それを対応するGaucheのプログラムに変換します。" n: "は、"(dotimes (i 3) (display \"n:\" port) (display (+ i 1) port))"というプログラムに変換されます。

 この関数は、正規表現を使い、の前、中、後に分解し、中の部分はdisplay関数呼び出しに変換し、前後の部分はexpand-templ関数を再帰的に呼び出した結果の文字列をつないでいます。の処理も同様です。、が無い部分は文字列として出力するdisplay関数に変換しています。ここでformat関数を使っているのは"や\を エスケープする(\" \\に置き換える)ためです。

 templ-func関数は、expand-tmpl関数の結果に、文字列ポートのオープン、文字列の取り出しを追加し、lambda式を組み立てています。例えば、(tmpl-func " n: " '(a b))は、"(lambda(a b) (let1 port (open-output-string)(dotimes (i 3) (display \"n:\" port) (display (+ i 1) port) (get-output-string port)))"に変換されます。varsにはテンプレートの中で使われている変数名のリストを渡します。

 ここでlet1は、letの変数が1つしか無い場合を簡潔に記述できるマクロです。file->string関数は指定されたファイルを読み込み文字列として戻す関数です。

 templ-render関数が、テンプレートエンジンのメイン関数となります。templ-func関数からの戻り値は文字列です。その文字列をread-from-string関数S式に変換しています、さらにそのS式をeval関数に渡すことでそのS式を評価し、(lambda ...)を実行できる無名関数に変換しています。

 apply関数でその無名関数にテンプレート内にある変数の値の入ったリストargsを渡し評価します。evalの第2引数は、リファレンスマニュアルを参照してください。evalは式を、applyは関数を評価する関数です。動的な言語ではこのようにインタプリタ自身を呼び出すことで、実行時にプログラムを動的に作成できます。

 また今回、テンプレートを解釈し、直接S式を組み立てずに一度文字列にしています。これはの中のように、S式として完全でないものを簡単に扱うためです。

 次にマクロについて解説していきましょう。

CADのベンチャー企業を経て、独立し有限会社EY-Officeを設立。Java、Ruby、PerlなどでWebアプリを中心に開発を行ってきたが、現在は、教育に注力し「問題解決型の教育」に奮闘中。「Gauche-Trac(http://www.ey-office.com/gauche)」に今回の記事のサポートページを作りましたのでご活用下さい。HP:http://www.ey-office.com。Blog:http://d.hatena.ne.jp/yuum3

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