GaucheでCOOLなWebアプリ!
機能追加
リスト3はアプリケーションのモジュールです。今回は選手データの変更機能を追加しました。アクセスURLのパスが/editなら編集画面の表示を、/updateなら編集データのDB格納処理を、それ以外のパスならフォワード選手の一覧を表示するようにしました。
一覧表示、編集画面の表示、編集データ格納処理どの処理もDB処理があり、最初にDBへの接続、最後にDBのクローズがあります。そこで、この定型の処理をdb-let*マクロにまとめてみました。
このマクロは、DB接続変数名let*相当の変数定義、DB処理のコードを受け取り、DBへの接続、DB処理、クローズを行います。また、ここでもguardで、例外処理を書き、DB処理でエラーが発生しても確実にDBがクローズするようにしました。db-let*マクロの戻り値は、DB処理コードの最後の値になるようにしています。
マクロのデバックは難しい場合がありますが、macroexpand、macroexpand-1関数を使うとマクロで生成されるS式が分かりデバックの助けになります。
index、edit、updateの各関数については、一般的な処理なので解説を割愛させていただきます。
また、リスト4~6はテンプレートで、選手の一覧表示を行うlist.tmpl、選手情報の変更ページedit.tmpl、選手情報変更後、一覧ページへリダイレクトするためのupadte.tmplです。
継続を使ったCOOLなWebアプリケーション
JavaやPerl、Ruby、PHPなどでWebアプリケーションを作られている方は、今回紹介しているWebアプリケーションのように、編集処理が編集用ページの表示(edit)と編集データの受け取り処理(update)に分かれていることに対して、疑問を持たないと思います。また、editとupdateの間では変更するデータのID(プライマリーキー)情報は、hiddenタイプのinputタグで渡しています。
しかし、編集処理は次のような一連の処理となっています。
1. 編集用データを準備し、編集ページを表示
2. Updateボタンを押されるのを待つ
3. 変更データを取得し、RDBを更新
このようにコード上に書けたら良いと思いませんか? また、上で取り上げたID情報もhiddenやセッションなどを使うのではなく、普通の変数として渡せたら、Webアプリケーションが簡単に書けますよね。
Gauche(Scheme)ではそのようなコードが書けるのです!