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docomoでFlash Lite 3.1を検証する

2009年1月13日(火)
岡田 昇三

docomo PRIMEシリーズ N-01AでFlash Lite 3.1を検証

 docomoのPRIMEシリーズのN-01Aを購入しました。もちろんお目当ては新しく搭載されたFlash Lite 3.1の機能を調べるためです。携帯電話そのものの検証ではなく、Flash Liteだけに絞って検証したいと思います。今回はN-01Aの1機種での検証となります。結果を先に言ってしまうと以下のような特徴が見られました。

1.バージョン情報は「AFL 9,1,116,5」
2.メモリは3MB程度
3.Bitmapクラスが使用可能
4.フレームアクションで外部読み込み可能
5.ボタンアクションは1回で100KB読み込み可能
6.タッチも取得可能

 まずは、fscommand2で取得できるパラメータを検証しました。以前のバージョンと比べて、GetDeviceとGetPlatformが同じ値が入るようになったという点と、バージョンに「AFL 9,1,116,5」というAFLから始まるバージョン情報になったことが、取得パラメータの違いです。

 ネットワーク系のパラメータは相変わらず全滅です。メモリは3MBあり、705i、706iと同等です。結論として以前までのものと、あまり変わりませんでした。詳しくは筆者の手持ちの携帯電話すべてで出力結果を検証したものを表にまとめましたので、ダウンロードしていただければと思います(776_1.zip/43.4 KB)。

 次に、Flash Lite 3.1はベースがFlash Player 8なので、Flash Player 8 コンテンツを検証することにしました。ただし、2008年12月現在、Flash Lite 3.1のCDKがリリースされていないため、FlashからFlash Lite 3.1への書き出しができませんので、パブリッシュ設定でFlash Player 8に書き出して検証しました。ちなみにバージョン情報で、「AFL9,xxx」とでていたので、「Flash Player 9でもいけるのでは?」と思い、検証しましたが、再生できませんでした。

 まずは、Flash 8から搭載されたフィルターおよびブレンド(重なり効果)を試しましたが、プロパティパネルでの設定も、ActionScriptで設定しても無視されるようです。ただし、Bitmapクラスは使用できますのでムービーにエフェクトをかけることは可能です(図1-1)。しかし、メモリを大量に必要としますのでメモリ管理を慎重に行わなくてはなりません。

 共有オブジェクトについては、3.0と同じくブラウザでのみ実行可能です。ブラウザを閉じると消滅してしまうようです。

フレームアクションで外部読み込み可能!

 Flash Lite 3.1になって最も大きく変わったのは、外部読み込み(load系アクション)がボタンアクションなしでも設定可能になったことです。

 フレームから読み込む場合は、SWF本体と読み込むファイルの合計が100KB以内であれば、どのタイミングでも、1回に複数でも読み込みが可能です(図1-2)。それを超えると再生が停止していまいますので注意が必要です。また、フレームアクションでgetURLは実行できません。

 ボタンアクションでの外部読み込みも改善されました(図1-3)。先ほどのフレームアクションでの外部読み込みは「合計100KB」でしたが、ボタンアクションの場合は、「1回の通信につき100KB」となり、au端末のようにメモリが許す限り何回でも読み込みが可能になりました。

 ところで、N-01Aはタッチ携帯なのですが、なんとFlashでもタッチが取得できました。タッチは、同じ場所で指を上げた場合のみ取得できます。

 指を画面にタッチした時点で、rollOverのイベント、指を画面から離した時点でPressとReleaseのイベントがほぼ同時に処理されます。それぞれイベントのタイミングで座標(_xmouse,_ymouse)を取得も可能です。ただし、ドラッグ(指をスライド)は取得できず、ドラッグした場合は座標やRelease等のマウスイベントも取得できませんでした。

 ポインターは、ほぼマウスと同じように扱うことができます。サンプルで「タッチするたびにカラフルなオブジェクトが広がる」というものを制作したのですが、なかなか新鮮で気持ちのよいものになりました(図1-4)。

 N-01AのFlash Lite 3.1を検証してしてみましたがいかがだったでしょうか。タイムラインで外部ファイルを読み込むことができるようになった点では、非常に大きな改善と言えます。これでわざわざパラメータをサーバーでジェネレートすることなく「xml等で初期設定ファイル読み込み、次に必要なファイルを読み込む」というようなコンテンツも制作可能となりました。さらに表現としてもBimMapクラス等を使えるので、ゲームコンテンツ等で迫力ある効果を付けることも可能です。

 ただし最新機種のため、普及にはかなりの時間がかかることが予想されます。しかも、ここ数年の携帯電話の機種変更数は以前のような勢いがありませんし、このままだとあと3年くらいかかるかもしれません。早く普及させるために、au、SoftBankも、せめてフレームでのloadを許可することだけでもマイナーバージョンアップしていただきたいと強く願います。

【参考文献】

「docomo PRIME series N-01A | 製品 | NTTドコモ」(http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/prime/n01a/index.html)(アクセス:2008/12)

「Flashゲーム講座&アクションスクリプトサンプル集」(http://hakuhin.hp.infoseek.co.jp/main/as.html)(アクセス:2008/12)

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  • 「docomoでFlash Lite 3.1を検証する」サンプルプログラム

ワイノット(株)、楽天(株)、フリーランス活動を経て2009年よりhi-posi Inc.代表。「nike 6.0 mobile」「ナイキ モバロンドール」「H&M mobile」「bascule helmets!」などに携わる。http://hi-posi.jp/

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