PHPを動かしてみる!
代表的なCMSではPHPが使われている!
本連載ではWeb制作では必須の知識とも言われるPHPをこれから学びたい方、どこから学んでいいのか分からない方々のために、初歩の初歩からPHPについて解説していきます。
PHPは、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)の組み合わせで使われることが多く、またさまざまなCMSの開発に利用されています。以下は、代表的なCMSです。
WodPressは、ブログから企業サイト、ポータルサイトまで、さまざまなサイト制作が可能な高機能CMSソフトです。世界規模でみると人気No.1です。
OpenPNEは、mixiのようなSNSを構築するソフトウエアです。
XOOPSは、コミュニティー構築用のソフトで、豊富な拡張モジュールによって、機能拡張が簡単にできるのが特徴です。
EC CUBEは、ショッピングサイト構築用CMSです。順調にユーザーが増えています。
SugaraCRMは、顧客管理、営業管理に使えるCRMのソフトウエアです。オープンソースの無償版と拡張機能が豊富な有償版が配布されています。
Pukiwikiは、Web上でコンテンツ編集ができるwikiのPHP版です。
Web制作にかかわる方々は、何らかの形でこれらのCMSを聞いたことがあるでしょう。これらのソフトウエアを使用するにあたって、PHPを少しでも知っていると、簡単な修正などに柔軟に対応できるようになります。
例えば、WordPressのテンプレート作成です。テンプレートに利用されるWordPress用のタグは、PHPの関数であり、WordPress用のタグとPHPの知識を使えば、標準機能では対応できないカスタマイズもできるようになります。
PHPの動作
まずは、PHPの動作ついて説明していきましょう。
Webサイトを閲覧する時は、必ずブラウザとサーバーが必要です。ブラウザはサーバーへ要求を出し、サーバーは、ブラウザからの要求を受け取り、URLで指定されたHTML、CSS、JavaScrip、画像ファイルなどをブラウザに渡すのが基本です(図1-1)。
PHPが動作する場合の概念図は、図1-2のようになります。ブラウザは、URLを指定して、サーバーにデータを要求したり、ブラウザに入力されたデータを送信します(図中1)。
ブラウザがPHPファイルを呼び出している場合は、PHPにデータが渡され(図中2)、Webサーバー内部でPHPが動作します(図中3)(CGI版のPHPの場合は、外部で動作します)。
PHPが動作すると、非常に多くの仕事をしてくれますが、詳細は後にしておいて、PHP動作後は、PHPの処理結果が出力されます(図中4)。
PHPから出力されたデータはWebサーバー経由でブラウザに渡されます(図中5)。
ここからは、具体的な話をしましょう。
例えば、サイト閲覧者がブラウザに誕生日を入力したとします。PHPは、その閲覧者が入力した誕生日データを受け取って、その人の星座を判定します。判定結果は、PHPから出力されて、ブラウザの画面には「あなたは○○座ですね」と表示させることが可能です。
これを応用すると、星座データから占いプログラムを呼び出して、その人の本日の運勢を朝のニュース番組のように出力させることも可能です。