PHPを動かしてみる!

2009年3月5日(木)
須田 超一

変数を使ってみる

どんなプログラミング言語でも変数というものがあります。変数とは簡単に言えば、データを入れておくための箱です。変数が無いと、計算結果を保管しておくことができません。

PHPでは、変数の先頭に半角の$をつけます。$の後は、半角の英数字、またはアンダースコア「_」が使えます。ただし、$の直後には数字は使えません。

例えば、$flower、$flower01、$_flowerなどは変数として扱われますが、$1flowerという変数は使うことができません。

変数は、データを入れておくための箱という話をしましたが、その箱に入れておくものを値と言います(図3-1)。

例えば、変数: $flowerに、値:ひまわりという文字を入れたい場合(正確には代入すると言います)は、

$flower = "ひまわり";

と書きます。最後の「;」は、PHPの行の終わりを示す特別な記号なので、必ず付けてください。

また、変数:$heightに、数値170を入れたい場合は、

$height = 170;

と書きます。

すでに、お気づきかもしれませんが、文字を変数に入れる場合は、入れたい文字列を、ダブルクオーテーション「"」、またはシングルクオーテーション「'」で囲むようにします。数字の場合は、そういった記号で囲む必要はありません(図3-1)。

配列とは

配列も変数の一種ですが、変数名に添え字が付きます。

例えば、$flower[0]、$flower[1]、$flower[2]・・・といったように書きます(図3-2)。同系列のデータには配列を使うと、プログラムがスッキリします(連載を読み進めると分かってきます)。

配列に値を代入するには、2通りの方法があります。1つ目は、変数と同じように、以下のように書きます。

$flower[0] = "ひまわり";
$flower[1] = "チューリップ";
$flower[2] = "バラ";

2つ目は、PHPのarrayという関数を利用して一気に代入する方法です。

$flower = array("ひまわり","チューリップ","バラ");

この場合は、$flowerに付く番号は、自動でゼロから割り振られます。

配列を扱っていて注意する点は、配列の先頭の番号がゼロであるという点です。

最後に、変数と配列変数の中の値を出力するプログラムを、echo文を使って作ってみたいと思います。

<?php
//変数
$str = "PHPの学習中";
//配列
$element = array("PHPが動作するWebサーバー","テキストエディター","ファイル転送ソフト");
echo $str . "<br />\n";
echo $element[0] . "<br />\n";
echo $element[1] . "<br />\n";
echo $element[2] . "<br />\n";
?>

非常に簡単なプログラムなので、理解しやすいと思いますが、これがPHPの基本中の基本なので、今回の復習に役立ててください。

このプログラムは、変数と配列の中身を出力するプログラムになっていますが、そのまま出力すると、横に全部つながってしまうので、HTMLの
タグを付けています。echo文で文字列をつなげて出力するときは、ドット「.」を使って、文字列を連結させます。

また、「\n」は改行を意味しています。HTMLのソースを見たときに改行を入れて見やすくするためには、改行を適宜入れておく必要があります。ただし、ブラウザの表示には影響しませんので、改行コードの「\n」は無くてもかまいません。

次回は、PHPの基礎文法について説明していきます。

株式会社ITコア R&Dグループリーダー/有限会社グローバルイーネットワーク 代表取締役

有限会社グローバルイーネットワーク代表取締役。ITコアでは、クラウドサービスやオープンソースの研究開発に従事。株式会社東芝で半導体メモリの開発やシステム開発を経験後、南カリフォルニア大学やボンド大学のビジネススクールで経営学を学びMBA取得。
ITと経営戦略を武器にして、多方面で事業活動を展開中。 2011年は、バルーンアート事業を立ち上げます。デジタルハリウッド講師(PHP/Ajax)。 アメブロはこちら

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