現在のウェアラブル市場は主にスマートウォッチ、フィットネストラッカー、ヘルスセンサーで成り立っているが、これらの技術はより薄く、軽く、装着感が無い『e-skin』へのただの通過点であるかも知れない。
『e-skin』は人の皮膚のように薄く柔軟性があるが、過去のテストで分かっているように、高価であり、長持ちもしない。
しかし東京大学が行った研究によると、一週間以上保つ有機ポリマーLED(PLED)が存在するという。

超薄膜で透明なこの物質は触れる事で発光させる事ができ、特定の場所も発光させることができる。
東京大学はLEDで校章や数字や文字を表示する7本の線を表示するデモを行った。
これは基本的な事のようにみえ、将来的にスマートウォッチの様に通知や心拍数をリアルタイムでスマートフォンに表示する事に使われるというビジョンを提示しているとも言える。
スマートウォッチと違い、『e-skin』は薄くて軽く、例えるのであればタトゥーのようなものだ。
更に東京大学のデモの成果として、電力消費の低さ、長耐久性、発熱量の低さも挙げられる。
これまでの有機PLEDが数時間程度しか持たなかった事を考えると、耐久性については大きな発見であると言えるだろう。
無機のPLEDなら数週間保つが、東京大学はコストが高すぎる点や、原料をより多く必要とする点から商用プロダクトとしては成り立たないと説明する。
2020年までに『e-skin』商品が市場に出回る事は無いかも知れないが、数時間しか持たず機能的にも限られていたものから、この2年でセンサー、ライト、タッチ機能が付き、数日持つものまで進化を遂げた。
これは『e-skin』が次のウェアラブルの革命を起こすと考えている開発者や研究者たちにとっては良い兆候だ。
ReadWrite Japan編集部
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