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最先端をゆく開発者はIoTとAI(人工知能)、クラウドアプリに力を注ぐ

2016年7月29日(金)
ReadWrite Japan

Evans Data Corporationが発表したアンケートから、技術開発のトレンドが明らかになった。計1,441名の開発者が答えたという結果からは、AI(人工知能)、ロボティックス、IoTへの顕著な動きが見られる。

アンケートによると、ビッグデータのアナリティクスに大きく影響を受けたあらゆる業界のうち、IoTが最もその影響を受けていることがわかった。その数値は15.1%で、次の10%には通信業と専門分野や科学技術に関するサービスが続いている。

対象者であるデータマイニングアプリの開発者の半数以上は、ロボティックス、自動運転車、エンターテイメントに注目している。IoTで用いられるセンサーは、データマイニング用途において従来のやり方にはなかった切り口を与えてくれるためだろう。たとえば、フィットネストラッカーやスマートウォッチが、歩数や活動時間帯、心拍数やダイエットのための食事管理などをモニタリングしてくれることが挙げられる。

参考記事:ストレス社会の救世主! 新アプリ『Mindset』でストレスコントロールが可能に

データマイニングに携わる人にとって、これらのアプリから得られる情報は明らかに有用だ。なぜなら、広告を打つ対象がより絞り込みやすくなり、企業からすればあなたがどういった人で、何を必要としているのかがより分かりやすくなるためだ。アンケート回答者の45%が、「IoTは開発戦略上非常に重要なものである」と答えた理由はここにある。

開発者たちの2/3はクラウド上でのアプリ展開を考えている

今回のアンケートで開発者たちの66.9%が、12ヶ月以内にクラウドベースのアプリを展開することを考えていることが明らかになった。クラウドベースのアプリは、データへのアクセスおよび柔軟性に非常に大きく寄与するものだ。また、開発者にとってもハードの入れ替えなしに機能を即座に提供できるようになる。プラットフォーム依存がないのもクラウドアプリの大きな利点だ。

ビッグデータの収集追跡が可能な現在において、そこから意味を見つけ出す人工知能が必要とされている。FacebookやGoogle, Microsoftといった企業は、人工知能の取り組みに積極的だ。

単純なアルゴリズムとキーボードから入力されたデータの収集だけ行っていた時代は早々に終わりを告げ、デバイスが我々のデータを自動的に収集し、見たこともない巨大なデータセンターに集められる時代がやってくる。

開発者たちは今日も手を休めることなく、より自動化され”つながる世界”の実現に向けて動いているのだ。

ReadWrite[日本版] 編集部
[原文]

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