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| なぜシンクライアントなのか | ||||||||||
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シンクライアントとは、端末側にアプリケーションやデータなどの資源を持たず、入力と表示の機能だけを有するシンプルな構造をしたネットワーク端末です。 以前シンクライアントが注目を集めた1990年代後半は、斬新なアーキテクチャへの評価は高かったものの、技術的な制約などにより実用性の面での評価は低く、PCの高性能化・低価格化や運用管理ツールの浸透により、導入は進みませんでした。 また登場当初のシンクライアントに期待されていたのは、管理・運用性向上およびそれらのコスト削減効果であり、こうした面だけでは企業経営層にとって投資判断が難しいという側面もありました。 しかし近年のシンクライアントソリューションに期待されているのは、情報漏洩対策をはじめとした情報セキュリティ強化です。セキュリティに関する規定や教育だけでは情報漏洩を防ぐことに限界が見えているのは、昨今の様々な事件からも明らかです。 また、現行のクライアントPC(ファットクライアント)環境に対するセキュリティ対策にも終わりが見えません。クライアントPCの持つ脆弱性を根本から排除しなければ、こういった不安はなくならないからです。 このような中、シンクライアントのシンプルな構造が脚光を浴びています。また、技術面でも様々なシンクライアントアーキテクチャが登場し、各社から多様な製品が提供されています。また、サーバの性能向上・低価格化、通信速度の向上などにより、シンクライアントシステムの構成要素に関する制約が少なくなってきたことも起因して、具体的な導入検討をされている企業も増えてきています。 |
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| シンクライアント導入のねらい | ||||||||||
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セキュリティ対策は、通常TCO削減と反比例します。また生産性の面でも、利便性の低下や対策のための作業など、各人への負荷が増えてしまいます。システム基盤の導入を検討する際には、それぞれ相反する課題を考慮しながら要件と対策を考えていくことになります。 しかし従来のクライアントPCの環境からシンクライアント環境にすることによって、セキュリティ面では、クライアントPCの脆弱性を根本から排除することができます。また、情報が散在し、アプリケーションが混在する環境を集約/共有して業務の改善をはかり、業務プロセスを標準化することによって生産性の向上が見込まれます。 さらに端末ハードウェアの面では、端末の共有、故障時の交換の容易さなどによりTCOが削減できます。またソフトウェアはすべてサーバ上に登録することになるため、標準化およびライセンス、バージョンの一元管理がしやすくなります。その結果、システム管理者とユーザ双方の管理負荷が軽減され、シンクライアントシステムのメリット、つまりセキュリティ対策とTCO削減の両方の効果が体現されるのです。 次にシンクライアント導入に至るまでの取り組みを紹介します。 |
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